びッくりした。昨日ブログを書いた後(「原爆」関連の小説について少しふれたのだが)、池袋のたまたま入った古書店で大田洋子の潮文庫版『屍の街』(1948)を発見、250円ほどで手に入れた。こうの史代氏が『夕凪の街 桜の国』の参考資料にあげているもので*1、僕も長らく欲しいと思っていた小説だった。原民喜(1951没)の『夏の花』(1947)は「青空文庫」で手軽に読めるから手元になくても平気なんだけど、大田のものは手に入れにくい状況にある(たぶんね)。この2作品はいわゆる原爆ものとして知られるなかでも、まさに被爆の体験者によって書かれた、初期のものに当たる。 +++ 原爆ものといってもいくつかあるけれど(いちおう小説に限定)、この2作品と、それから『ヒロシマ・ノート』(1965大江健三郎)と『黒い雨』(1965井伏鱒二)を読んだうえで、『六〇〇〇度』と『ある日、爆弾が落ちてきて』(昨日のブログ参照