今日は、少し技術的な話ですが、Web担当者も知っておくといい知識を。テーマは「HTTPヘッダー」です。知らなくてもWebサイトは作れますが、知っておくとサイト上での仕組み作りの視野が広がるかもしれません。 ブラウザでWebページを表示するときに、ブラウザはWebサーバーと通信しています。そのときに使われるのが「HTTP」というルールです。 HTTPは「HTTPリクエスト」と「HTTPレスポンス」に分けて考えます。ブラウザがサーバーに「このページを見たい」と頼む通信が「HTTPリクエスト」で、そのリクエストに応えてサーバーがブラウザに返す通信が「HTTPレスポンス」です。 まず、ブラウザ → サーバーの「HTTPリクエスト」から説明しましょう。 HTTPリクエストはブラウザが送るものですから、HTTPリクエストを作るのはブラウザです。サーバーは、受け取ったHTTPリクエストの内容からどんな情
[基調講演1 Hondaのウェッブ戦略2010] メディアは買うから生成する時代に ホームページでコミュニケーションを最適化 2009年10月2日、Webサイト活用&マーケティングに関するイベント「Web担当者Forumミーティング WAIS JAPAN 2009」 が東京で開催された。今回は「今だからまるごと全部成功事例」をテーマに、成功事例に特化して講演やセミナーが行われた。ここでは、当日の基調講演1の様子、本田技研工業株式会社 渡辺氏の講演をお伝えする。 はじめに基調講演の壇上に立ったのは、本田技研工業の渡辺氏。渡辺氏は、まず前提として、2010年までにホンダがWebサイトで取り組もうとしていることはなにか、「Webサイトの目的は何かというと、一生懸命作れば商品が売れるとかはまったく考えていません。あくまで、コミュニケーションコストの削減だけしか考えていない」と語った。 目標を立てた
最後にデザインの話題を取り上げてからずいぶん経ったけど、そろそろまた書くべき頃合いだと思う。 今回焦点を当てるのは、レトロ(かなり前から用いられている)でありながら今また勢いを増しつつある(少なくとも僕は人気上昇中だと感じている)デザインスタイルだ。もっと具体的に言うと、目的を1つに絞り込んだトップページのことだ。 最初に、簡単な例を挙げる。GmailやYahoo!メールのメールアドレスを入力すると、そのアカウントに登録されている連絡先(知り合い)を、さまざまなソーシャルネットワークで探してきてくれるSpokeoというサービスだ。 このデザインの目的はただ1つ、製品の機能を示すためにメールアドレスを入力してもらうことだけで、そのほかのことには目もくれていない。登録ユーザー向けのログインページやブログ、説明ページへアクセスするリンクといった副次的なリンクが少々と、信用度を高めるのに役立つ大手
コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。 宮脇 睦(有限会社アズモード) 遠出に備え、駅前の旅行代理店でパンフレットを集め、返す刀で書店に寄り、「じゃらん」などの旅行雑誌を購入してプランを比較検討します。雑誌にドッグイアーをつくり……これは書籍の端を折り目印にすることで、年(イヤー)ではありません。詳細は旅行代理店に電話で確認し、店頭に足を運び申込書に記入して旅行の申し込みが完了します。今はネットですべて行えますが、数年前までの旅行代理店は「ネット活用」に積極的ではなく、各ホテルもパ
企業のWeb担当者にとって、情報アーキテクチャといえば、まずはサイトストラクチャ(サイト構造)のことが想定されるでしょう。一般的な情報アーキテクチャ設計にはサイトストラクチャ設計やナビゲーション設計、ラベリング設計、画面設計などが含まれます(より大きな視点として、プロジェクト全体を見渡すユーザーエクスペリエンス(UX)設計というレイヤーも考えられます)(図1)。サイト内でのユーザビリティやログの分析、CMSの設計・運用などの前提条件に関わるため、担当者はサイトストラクチャを常に意識する必要があります。 このようなサイト単位の情報アーキテクチャに対して、企業が持つサイト群全体の情報アーキテクチャのことは「エンタープライズ情報アーキテクチャ(企業情報アーキテクチャ:EIA)」と呼ばれています。今回は、このエンタープライズ情報アーキテクチャと企業が持つブランド戦略の関わりについて説明していきます
テキストメール制作時にポイントになるのが、罫線や囲み枠を用いた装飾部分である。読者の注目を引くのに有効なだけではなく、トピックの見出しに番号をふって目次を用意すれば、メールの可読性が向上する。これまでの記事の中で触れた改行やフォントの問題をクリアすれば、表現力豊かな装飾を施すことができるだろう。 そこで今回は、メルマガなどですぐに活用できる罫線や囲み枠を紹介していく。まずは、テキストメールの注意点をおさらいしておこう。 機種依存文字を除く 丸囲い文字やローマ数字、単位記号、半角カタカナなどは特定のパソコンだけでしか読むことができず、文字化けの原因になるため使用を避ける。フォントを意識したレイアウトを 等幅フォントがセオリー。メルマガ内に「等幅フォントでご覧下さい」と記載する方法もあるが、プロポーショナルフォントでもレイアウトが崩れないようにすることが望ましい。主要メールソフト/Webメール
2009年7月29日に、検索業界に大きな変化が起きた。ヤフーが検索分野でマイクロソフトと提携したことを発表したのだ。SEOに関わる人間なら誰だって、注目しないわけにはいかない。だから僕も精一杯の知恵を絞って、現時点でわかっていることに基づいてこの変化がもたらす影響をまとめ、SEO業界にどんな変化が生じようとしているか、クライアントや自社のためにわれわれが知っておくべきこと、やらねばならないことは何かについてまとめてみようと思う。 提携の背景まず、この件の背景についてあちこちから情報を集めてみた。参考にしたのは、提携発表記者会見の様子をリアルタイムで伝えたSearch Engine Landのライブブログ、TechCrunch(日本語記事)、ReadWriteWeb、それにマイクロソフトとヤフーが合同で新しく立ち上げたChoice, Value, InnovationというWebサイトだ。
ここ2~3年でしょうか。テレビで「ネットで○○が話題になっています」という話題を進める番組が出てきたり、ネットでも個人ブログではなく企業がやっているメディアサイトで「昨日のテレビ番組△△でタレントの○○が◇◇と発言」といった内容を記事にするようになってきたのは。 あなたは、こういったコンテンツ作りの傾向をどう思いますか? 人によっては、「他人のふんどしで相撲をとる行為だ」「自分でコンテンツを作ってないからメディアではない」という意見もあるようです。 しかし、そうでしょうか? 結論から言うと、私は「現在のメディアとして果たすべき役割の1つである」と考えます。というのも、メディアの役割として、これまでの「独自のコンテンツを作ること」に加えて、「情報を取捨選択して整理して伝えること」が重要になってきているからです。 以前のコラムで少し触れましたが、2006年の時点ですでに、消費情報量の4317倍
友人のアーロン・カーロウ氏が、オレゴン州ポートランドで開かれたイベント「オンラインマーケティングサミット」で興味深い質問を投げかけた。 もしクライアントが君のところに来て、1億円を1つのインターネットマーケティングチャンネルだけに投資したいと言ったら、君は何を選ぶ? (これ以上の詳細情報が与えられないとすれば)明らかにこの質問はちょっとばかげているけれど、これは難しい局面に対する「臨機応変」な対応を答えさせることが狙いなんだ。答えはもちろん「場合による」だ。そして、そこに厄介な問題がある。具体的にどんな条件に左右されるのだろうか? 今回の投稿で答を出したいのは、そこだ。僕の目標は個別のキャンペーンにおける問題を解決することではなく、戦略的なレベルから問題を考えることだ。たとえば「会社は現在どんな位置にいて、どこに向かおうとしているのか?」といった質問を投げかけ、その答をマーケティング戦術の
極めて刺激的なメーンタイトル「ウェブはバカと暇人のもの」。ウェブビジネス、特に、セグメント化されていない不特定多数のネットユーザーと直接関わるビジネスをしている人なら、程度の差はあれ、このように感じたことは一度ならずもあるだろう。ウェブ関係者や運営者との雑談の中でも、同様の本音をよく耳にする。しかし、これまで誰も本心を書籍の形で公にストレートに暴露することはなかった。その意味で、著者の勇気ある決断は賞賛に値する。一方でコンサルタント、ITジャーナリストらは相変わらずウェブの持つ無限の可能性を声高に叫び続ける。現実と理想のギャップがそこにある。 人間誰しも暗い現実を突き付けられるより、将来の可能性を信じたい。だからこそコンサルタントやITジャーナリストらが、バラ色であるはずのネットではなく、オールドメディアである紙の書籍の形を採りながら次々に打ち出す礼賛論が、矛盾を超えて、もてはやされてしま
消費者に対して企業Webサイトは何をすべきか―。3回目の今回は、ユーザーの「ロイヤリティ向上」をテーマにお話したいと思います。前回までの「充実したサポート提供で顧客満足度を向上させるための法則」や「売れない時代に成果をあげるWebマーケティングの法則」の結果として、企業が成し得られるものは顧客満足度の向上、つまりWebブランディングにほかなりません。ECサイトやホテルの予約サイトなど、直接的に顧客と商取引を行うWebサイトはもちろんのこと、商材に限らず参考にしていただければと思います。 「顧客」を「個客」としてもてなすサービス業の最高峰といえばやはりホテルではないでしょうか。幸運にも、私はホテルのWebサイトのお仕事をいくつか担当させていただきました。チェーン展開をしているホテルもあれば単独店舗のホテルもあり、シティホテルからリゾートホテルまでいろいろなお仕事をしました。そこで教わったのは
ビジネス社会で働いていれば、プレゼンの機会があり、そしてそこに挫折はつきもの。このコーナーでは『読むだけでプレゼンがうまくなる本』から抜粋した、“失敗しがちだったプレゼンにちょっとしたことで強くなれるヒント”を紹介していく。 5分で「つかむ」ように企画書を構成しよう!「つかむ」ための道具(プレゼンツール)としては、なんといっても企画書です。しかし、パート2の失敗例でも見たように、企画書を棒読みして失敗するハメには陥りたくありません。一般的に、人が相手の話を一方的に聞くとき、注意力は15分程度しかもたないと言われています。もし、企画書の1ページを1〜2分で説明すると仮定すると、企画書の分量は10ページ程度が限度でしょう。筆者の経験からいっても、10ページくらいの企画書が、一番プレゼンのメリハリが出るようです。さらに詳しい説明や資料が必要な場合や、仕様などをじっくり説明しなくてはいけないときは
今回はトップページの位置づけについて調整しよう。 これまで何度も考察してきたとおり、実際にアクセス解析を行うと、最初にトップページを訪れるユーザーは、今やわずか25%程度しかない。言い方を変えると、トップページを入り口とする来訪者は25%程度なのだ。 そういった状況を理解せずに、これまでのようなトップページ偏重の考え方のままサイトを運営していては、機会損失の原因ともなってしまう。 解析結果の「1番上」だからこそ 気づきにくいトップページの盲点アクセス解析で「アクセスの多いページ」「入り口になることが多いページ」を調べると、解析結果リストの1番上には、たいてい「トップページ」が出てくる。いろいろな動向はあるが、いまだにトップページは非常に重要なページであることに変わりはない。これまで、「訪問者はトップページからやってくるから、そこからどう誘導するかが大切」とよく言われてきた。“見せたいページ
僕のところには最近、どうしたら検索マーケティングやSEOの業界で働けるようになるのかを尋ねるメールが数多く届いている。僕は6月23日、妻と一緒に「Seattle Job Social」のイベントに参加し、SEOmozのことや、SEOmozで募集している職(米国北西部のシスアドはぜひメールを!)のこと、それに検索エンジンマーケティング分野について説明するという大変興味深い経験をした。これは何度も繰り返されてきた定番の質問なんだ。「どうすればこの業界で仕事ができるようになりますか?」ってね。 今回の記事ではごく率直な話がしたいので(まあ毎回そうなんだけど)、まず、僕には拠り所にできる求職の経験がたった1回しかないことを言っておこう。僕はこの分野で求職活動をあまり行ったことがない(実際、僕が最後に書いた履歴書は、未成年でアルコールを飲めなかった1990年代のものだ)。だが、時の試練を経てその有効
エラーコード404で表示するページ、すなわち404エラーページに関しては、まったく異なる見解を持つ派閥がいくつか存在する。SEOマーケターの意見を一部紹介してみよう。 404エラーページは絶対に認めない派 301リダイレクトを用いて、エラーとなる場合はすべてホームページまたはサイト内にあるカテゴリトップのページに戻し、リンクジュースを最大限確保する(誰かが機能してないURLを使ってリンクを張った場合のため)。 必ず404エラーページを表示する派 間違ったURLあるいは打ち損じたURLに対しては、すべて404エラーページを表示する。 上記2派閥の中間的な立場 ある種の404エラー発生時だけ301リダイレクトを使用し、それ以外は404エラーページを表示する。 僕の場合、だいたいは最後のグループだ。アクセシビリティと検索エンジンの都合上、エラーの起きるURLで404エラーページを表示することによ
コンバージョンのプロセスは、入り口が広く出口が極端に狭い「じょうご」にたとえられることがあり、最適化の取り組みを出口の方に集中させているマーケターは多い。じょうごの出口におけるコンバージョン率を調べる効果的な方法の1つは、直帰する訪問者を除いた独自のユーザーセグメントを作成することだ。こうしたセグメントからは、自サイトに関心を持つ訪問者のみについて、サイトとの関わり方を示すがわかるので、サイトの変化を知る優れた方法となる。なにしろ、そういう訪問者こそ、お金を払ってくれる顧客になる可能性が最も高い相手なのだから。 だが、じょうごの入り口はどうなっているのだろうか? サイトにやってきてもすぐに去ってしまう訪問者が多い? もしそうなら、最も取りこぼしの多いページがどれなのかを詳しく調べてみる必要がある。 SEOで最も力を入れるべきページを特定しないうちに、慌ててサイトを変更してはいけない。じょう
今回から3回にわけて、消費者(コンシューマー)に対して企業Webサイトは何をすべきかということをお話したいと思います。今日、さまざまな業種業態の企業がWebサイトを展開しています。パソコンや家電製品、航空券、ホテルの宿泊予約、保険など、さまざまな商材やサービスがWebサイトで提供されているわけですが、言うなれば「1つの店舗」にも匹敵するWebサイトをまかされたWeb担当者の皆さんの悩みは多く、その種類も多岐にわたると思います。そこで、「サポート」「マーケティング」「ロイヤリティ向上」をテーマに、これからの3回でそれぞれフォーカスして、それらの悩みの解消となるべくお話を進めたいと思います。 Webサイトはクレームを言いやすいもし、あなたが普段使っているものやお気に入りのもの、ついこの前買ったちょっと高かったものなどに不具合があったり、壊れてしまったりしたらどうしますか? 「こんなはずではなか
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