競争力の源泉が企業の学習能力に移り変わる時代。学習からいかに事業を進化させ競争優位につなげていくか。今回は日東電工を例に、事業領域を広げていく手法を紹介する。 日東電工が実践する「三新活動」とは 失われた20年の勝ち組100社を類型化すると、もっとも持続可能性の高い経営モデルとして「タイプX」が有望であることを、前回ご紹介した。日本企業のお家芸である「オペレーション力」を基軸としつつ、その上で、「事業モデル構築力」と「市場開拓力」をツインエンジンとして掛け算(X)させて駆動している経営モデルである。 そして、そのような「X経営」を実現するための切り口として、3つのX(①X(エクス)テンション、②X(クロス)カプリング、③X(トランス)ナショナル)が有効だということを指摘した。本稿では、その第一の切り口を、具体的な企業の事例で検証してみよう。 たとえば、トップ100社リストの13位に入った日
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