2017年に入団して以降、ずっと中継ぎの必勝パターンとして活躍。19年には81試合に登板し、球団最多登板記録を更新した平井克典が、今シーズンは先発として安定したピッチングを見せている。 開幕から4試合に登板し、4月11日までに3連勝。防御率1点台を保ち、リーグ全体の投手成績でも上位に入る数字を残してきた。先発5戦目となった4月25日の東北楽天戦こそ初めて敗戦投手となったが、2回に5点を失った平井はその後、立て直し、先発の責任回数とも言える5回と3分の1イニングスを投げている。 今や開幕投手の高橋光成と並び、首脳陣とファンの信頼を得ている先発ピッチャーと言っていいだろう。 先発転向を直訴した理由 「先発に挑戦させてください」と、辻発彦監督、西口文也投手コーチに転向を直訴したのは昨秋のキャンプ中だった。辻監督、西口コーチともに「結果を残して自分の力で先発を勝ち取れ」と返答したという。秋季キャン