要旨: ・『ソウル』シリーズの真の魅力は物語である。 ・常識が通用しない終末的で抽象的な世界観にこそ、善悪や真偽のような挑戦的なテーゼを抱ける。 ・登場人物は多ければ良いわけでない。辛うじて生き延びる少数の人物を描くことで、彼らの生き様を見届けられる。 ・押し付けがましいカットシーンはいらない。なにげないアイテムの説明文を通して世界を理解することで、物語にプレイヤーの自由と責任を付加できる。 ・大作RPGからインディーズまで、ゲームを通して得る純粋な経験を重視する現代こそ、ソウルシリーズは物語面で評価されるべきだ。 私がFromSoftwareの『Souls/ソウル』シリーズが好きだということは、もう何度も批評や攻略を書いてきた熱意からもおわかりかと思う。 退廃した世界を、西洋風の武器やアイテムを備え、凶悪な敵を倒した日々。硬派な作品ながら、世界で累計1000万本以上遊ばれた本シリーズの魅