普段本を読まない嫁が、どういうきっかけで鬼平犯科帳を読むようになったのか覚えてないのですが、全24巻を読み切っていました。 では時代小説が好きなのか、というとそういうわけでもないようで、例えば藤沢周平には興味が無い様でした。よほど池波正太郎の文体が性に合っていたのでしょう。小説がきっかけでテレビシリーズも見るようになり、すっかり鬼平フリークになりました。 鬼平犯科帳は、長谷川平蔵という歴史上実在した人物が主人公で、主に凶悪な盗賊を召し捕る為に組織されたグループの長官です。今でいうマル暴と機動隊をくっつけたような組織でしょうか。 もちろん鬼平は大部分が創作ですが、主人公の長谷川平蔵は、生粋の江戸っ子であった池波正太郎の人柄が、かなり反映された人物だったのではないかと思います。 鬼の様に厳しくもまず部下を想い、上にたてを突くことも厭わず、自らも絶えず前線に立ち続ける長谷川平蔵は、嫁の理想の上司