来月27日に予定される安倍晋三元首相の「国葬」の費用をめぐって、国民の怒りが頂点に達しそうだ。松野博一官房長官は30日の記者会見で、経費の全体像は「国葬後に精査して示す」と発言。 政府は先週26日、会場の設営費などとして、国費から2億5000万円の支出を閣議決定していた…
7月23日の東京五輪開幕まで、いよいよあと8日となった。入国後の自主隔離期間を終えたIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は14日、菅首相と面会。「歴史的な大会になる」と意気込んだが世間はドッチラケムード。全く盛り上がっていない。土壇場で「無観客」開催を決めたことで、役に立たない“無用の長物”が街中にあふれるありさまだ。 「『密になるな』と言われているから、人が集まるイベントはもう無理だよね……」 大会関係者がため息交じりにこう落胆するのが、東京・江東区有明と台場エリアをつなぐ「夢の大橋」に設置される「オリンピックプロムナード」だ。開会式後に聖火台が置かれ、当初は周囲でスポーツやアートのライブパフォーマンスが展開される予定だったが、もはや「通常通りの実施はあり得ない」(前出の大会関係者)という。 日刊ゲンダイ記者も幅10メートルはある夢の大橋を歩いたが、祝祭感はゼロ。「TOKYO20
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中。6月28日には第2弾「続 それでもバカとは戦え」が発売予定。
東京五輪は一種の「Go To キャンペーン」ですよ。 昨年7月、Go To トラベルが実施される直前、政府の感染症対策分科会の尾身茂会長は「移動自体が感染拡大につながらない」などと言っていましたが、旅行には飲食などさまざまなイベントが含まれています。結局、Go To トラベルが感染拡大に影響を与えることを示唆する論文が出ましたね。 東京五輪は全国から観客やボランティアがやってくる。彼らが日帰りの直行直帰をするのか、はなはだ疑問です。現在、東京都や埼玉県では1人の感染者から何人に感染が広がるのかを示す「実効再生産数」が「1」を超えています。つまり、感染が拡大傾向にある。それなのにどうして東京五輪を開くのでしょうか。明らかに矛盾しています。 ■「バブル方式」の意味すら知らない大会主催者側 感染リスクがあるのは一般人だけでなく、選手らも同様です。政府や都、大会組織委のずさんなバブル方式がそれを物
やはり「上限1万人」では済まなかった。あと32日後に迫った東京五輪の開会式に限り、大会組織委員会などが観客上限「2万人」への引き上げを検討中だ。一気に上限倍増の横紙破りが許されれば「安心安全」もクソもありゃしない。 菅政権や組織委がとことん「有観客」にこだわるのは「客がいないとコロナに負けた気がする」(首相側近)との子供じみた理由だけではない。IOCのバッハ会長ら五輪貴族やスポンサー対策というオトナの事情もありそうだ。 20日の日本テレビの報道によると、開会式の観客数は従来▼一般チケット販売分9300人▼スポンサーなど大会関係者への販売分1万500人▼IOCや国会議員など貴賓客7300人――計2万7100人と計画。スポンサー枠がやたらと多い。 感染対策のため、一般販売以外を縮小しても2万4000人に抑えるのが、やっと。最終的にはスポンサー枠のうちパッケージツアーの客など5000人を「一般に
秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約内定者である小室圭さんが、留学していた米国フォーダム大学のロースクールをこの5月に卒業した。本来なら祝福されるべきなのに、そんな声はどこからも出てこない。それだけではない。4月に「小室文書」を発表して以降、眞子さまにも批判が向けられるようになり、皇室を揺るがすような雰囲気なのだ。小室さんはなぜこれほど嫌われるのか。理由はどこにあるのだろう。 小室さんは早くに父親が自死して母親の手ひとつで育てられた。そんな中でICUを卒業してアメリカの大学に留学し、今や弁護士になろうとしている。さらに婚約相手が内親王となれば、これほどの「出世」はないだろう。 眞子さまに接近したのは、母子家庭という劣等感などもあって、世の中を見返したいという思いがあったせいかもしれないが、幸運にも眞子さまの恋人になって婚約内定会見まで開いたのに、猛烈な批判が湧き上がって身動きが取れなくなってしま
我慢の限界という悲鳴があっちでもこっちでも上がっている。 20日に神奈川県内で行われた映画「茜色に焼かれる」の上映会で尾野真千子が号泣しながら訴えた。 「みなさんと手と手を取り合って見に来てほしいんです。それぐらいみんなで命をかけて撮った作品です。こんな状況で、やりにくい世の中で私たちの仕事はできないかもしれないって恐怖が襲ってきて。でも今こうやって、みんなとこういう作品を伝えなければいけないと……みんな命がけでやりました。すんません。泣いて」 22日には吉永小百合が都内で行われた映画「いのちの停車場」の舞台挨拶で苦しい胸の内をこう語った。 「(東京は)演劇は大丈夫だけど、映画はダメとうかがって大変ショックを受けましたし、悲しかった。くじけそうになった」 トップ女優、吉永の涙の訴えを見て、映画業界が即座に動いた。24日に日本映画製作者連盟が声明文を発表した。映画館ではクラスターが発生してい
残り2キロで相手を抜き去り、逆転優勝を飾った箱根駅伝のアンカーが大会直前と大会後、「男」になっていた。 18歳未満と知りながら、女子高生と性交したとして、今年の箱根駅伝で総合優勝した駒沢大のアンカー、石川拓慎容疑者(21)が19日、神奈川県青少年保護育成条例違反などの疑いで県警に逮捕された。 2人は昨年10月下旬、マッチングアプリで知り合い、同12月と今年1月17日、川崎市多摩区と東京都世田谷区のホテルで性交した。県警は19日、石川容疑者が住む駒大陸上部の寮を家宅捜索。2人の間に金銭の授受はなかった。 調べに対し、石川容疑者は「18歳だと思った」と供述。女子高生は、石川容疑者が駅伝選手とは知らなかった可能性があるという。 石川容疑者は千葉県出身で身長163センチ、体重49キロ。石川容疑者がアンカーに選ばれたのは、12月30日。見事、区間賞の快走で、大八木監督の期待に応え、駒大は13年ぶりの
さすがは、「女帝」が君臨する“伏魔殿”だ。東京都がタレントのカンニング竹山(50)に対し、番組内での発言の訂正を求める抗議文を送付していた。31日、日刊ゲンダイの調べで分かった。行政機関による個人への抗議は言論封殺と取られかねず、今後、波紋を広げる可能性がある。 ◇ ◇ ◇ 都が問題視するのは、先月28日の生放送「アッコにおまかせ!」(TBS系)での竹山の発言。都の変異株検査数が少ない現状を批判した上で、小池都知事が出演したユーチューブの広報動画について、こう指摘した。 「制作に4.7億円かかってるんですよ。全部じゃないけど、そのうちの一本に4.7億円の税金が使われている」 その数分後、竹山は事実誤認に気付き、「4.7億円は、動画制作費ではなく、広告費全体の経費でした」と訂正。「すみません」と謝罪していた。 竹山が言う「4.7億円」とは昨年、緊急事態宣言が解除された5月から9月までに、
4人の娘を持つ父親が一体、何をやっているのか――。アイスキャンディー「ガリガリ君」の当たり棒を偽造し、限定品のポケットモンスターの景品をダマし取ろうとしたとして、秋田県鹿角市の会社員、大野敬容疑者(43)が6日、詐欺未遂の疑いで埼玉県警深谷署に逮捕された。 昨年11月上旬ごろ、ガリガリ君の製造元「赤城乳業」(埼玉県深谷市)のキャンペーン事務局に、それぞれニセの当たり棒1本が入った封筒が25通届いた。不審に思った赤城乳業が同月下旬、警察に「同一人物と思われる人から大量の当たり棒が届いた」と相談。封筒を調べるなど、捜査を進めていた。当たり棒は本物ソックリに偽造され、文字やロゴの焼き印があった。 キャンペーンは昨年6~7月に販売された商品が対象。当たり棒1本につき、非売品の「ポケモンカード」が1枚もらえる。昨年末に公開されたポケモン映画とのコラボで、フリマアプリなどでは数万円で取引されるほど価値
新型コロナ第3波が猛威を振るっている。感染者数も重症者数も過去最悪の水準で推移。日々の死者数も過去最多の31人をいつ超えてもおかしくない状況だ。驚くことにコロナ死の大半は、重症者ではなく、軽症・中等症扱いの患者であることが分かった。軽症患者の容体が急変し、死に至るケースが予想外… この記事は有料会員限定です。 日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。 (残り819文字/全文959文字) ログインして読む 【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】 初回登録は初月110円でお試しいただけます。
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