最近「死」についての本をやたらと読んでいると以前のエントリで書いたが、私にとってもっとも不可解な「死」、しかも「自殺」がジャック・マイヨールの首吊り自殺である。 ジャック・マイヨールと言えば一般的にはリュック・ベッソンの映画「グラン・ブルー」のモデルとなった人して有名であろうか。 人類として素潜りで初めて100メートルを超えた人物であり、イルカや鯨に見られる大深度で血液が脳や心臓や肺に集中して生体を維持するブラッドシフトなる現象が人間にも見られることを自らの体で証明し、今までの生理学や医学的な人間の身体の可能性についての常識をことごとく覆してきた人間である。 宇宙飛行士や、死をテーマに考え続けたキューブラ・ロスなどのような深遠や超高度を潜り抜けてきた人が大抵そうであるように、ジャック・マイヨールも晩年になると超自然というか宗教的オカルトというか、そういう類のちょっと胡散臭いようなあっち系の