2012年3月21日のブックマーク (3件)

  • 第三回:『熊から王へ』中沢新一 - 「あれも、これも」

    伴読部第三回はast15さん指定の『熊から王へ』熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ)作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (44件) を見る 人類学者・中沢新一によるカイエ・ソバージュシリーズの二巻目。カイエ・ソバージョは「超越的なもの」について、神話からグローバリズムの神学的構造にいたるまで人類の考え得たことの全領域を踏破し、現代の持つ過渡的な性格を明らかにすることを目指すものらしい。この巻では、「国家」の誕生がテーマとなっている。 中沢によると「国家」が成立する以前の人間は、神話的思考によって人間(文化)と動物(自然)の対称性を実現していた。しかし文化が自然を内包すること――対称性社会の崩壊――で「国家」が成立する。非対称性社会では、文化は「野

    chigui
    chigui 2012/03/21
    「ダイナミックな物語は確かに大変魅力的であるし、神話やその分布の解釈は文化人類学の面白さだろうと再確認」しかし「肝心の「王」が発生するところでひっかかる」
  • 伴読部 第3回『熊から王へ』 - けれっぷ彗星

    「熊から王へ」(中沢新一)読了。 原初、熊は神であった。 熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ) 作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (49件) を見る 東北地方からカムチャッカ半島を渡り、アリューシャン諸島を越え、アラスカへ。環太平洋に散らばる神話から、「野蛮」と「文明」というストーリーを浮き上がらせる。熊から神性が失われ、その代わりに王が誕生してしまった、というふうに人類の歴史を捉えるというのは、なかなか大風呂敷。 今回の伴読部は僕のセレクト回でした。のオススメをされるのは得意なのですが、をオススメするのはあまり得意ではなかったりして。けっきょく自分が読みたいを選んだんじゃないのか?「どうしようかな」と思って青山ブックセンター六木店。中

    伴読部 第3回『熊から王へ』 - けれっぷ彗星
    chigui
    chigui 2012/03/21
    「環太平洋に散らばる神話から、「野蛮」と「文明」というストーリーを浮き上がらせる」・・・「もし宮崎駿が「熊から王へ」を読んだら」「埋葬と獣人」「単純な疑問とか」「読む側の危うさ」
  • 第3回:『熊から王へ』中沢新一 - chiguiのブログ

    野蛮とは実際のところ、何だろうか?それは外にあるのではなく、内にあるもの。 熊から王へ カイエ・ソバージュ(2) (講談社選書メチエ) 作者: 中沢新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/06/10メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (49件) を見る もしかしたら他の人も一度触れてみるとよいのでは―と思うものがとりあえず、2つある。1つは進化。そしてもう1つが、神話。2つとも一般的には、誤解や偏見のためにそのイメージが来意味するところとだいぶ異なってしまっているようで、たとえば「原発神話」という言い方があるけれど、神話が当はどういうものなのかを知っているとこの使い方にはちょっと抵抗を覚えるというか、積極的には使えない…だって神話は子供騙しでも荒唐無稽でも、空理空論でもない。実際のところ、まったく逆なのである。 やっぱり、神

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