「あらゆるユーザー、あらゆる情報にアクセスする」 それは僕が、インターネットを始めて以来、十数年間、貫いてきたポリシーだった。しかし、それも、もう過去になってしまった。 僕は一部のユーザー、一部の情報について、フィルターをかけてしまった。そこにある物が、あまりにも見るに耐えられなくなってしまったから…。 長年、習慣にしていたポリシーを捨てると、不覚にも泣いた。ひとつの事実に僕自身が結論を出してしまったからだ。その理由について、僕なりの考えを述べる。 嫌な物を見る。あえてね僕にとってのインターネットは、大げさに言うと、世界の本質を知る旅でもあった。国境の枠組みを越えて、誰もが、いつでも、あらゆる情報にアクセスできる、それが、World Wide Web の理念なんだよ。 だから、僕は、インターネット上のユーザーと、インターネットに散らばる情報を、何よりも大切にしてきた。そして、何があってもこ