三重・桑名市の多度大社で09年に行われた、馬が土壁を駆け上がる勇壮な「上げ馬神事」について、動物虐待の疑いがあるとして、警察が関係者5人を書類送検していたことが明らかになった。 上げ馬神事は、馬が土壁を駆け上がり、作物の出来を占う祭りで、800年以上の歴史を持ち、三重県の無形民俗文化財にも指定されている。しかし、必要以上に馬をたたいたり、無理やり壁を上らせたりする行為が虐待にあたると動物愛護団体が指摘し、三重県の文化財保護審議会が現地調査を行っていた。 その後の警察の調べで、動物に対する虐待の疑いが高まったとして、警察は2月に関係者5人を動物愛護法違反の疑いで書類送検していた。