……科学のある部分だけを取り出してみれば、たしかにそれはオートノマスな発展をとげているようにみえる。そのようにせまく区切ったときに現われる自律的発展は、近代科学に本来そなわった性格ともいえる。しかし、そういう個々の部分をはなれて、科学の全体を歴史的にみるなら、科学の全体として向かう方向、その前線の配置は、どうみても社会的条件によって規定されているのである。支配的な社会的要求、インセンティヴがどこにあるかによって、科学のさまざまな分野に向かう人、物、金の動きは強く影響される。 (廣重徹『科学の社会史』) その昔、ソ連で流行っていたアネクドート(風刺小話)の一つに、 ソ連憲法は、言論の自由を保障する。 アメリカ憲法は、言論の後の自由を保障する。 ……というのがあったそうで、非常に面白い発想だと思います。どれほど字面の理念の上で「自由」を謳っていても、現実にその自由を行使する条件が整っていない(
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