インターネット・ホットラインセンターから削除要請を受けながら、強制力がないため放置されたままの違法情報。捜査関係者によると、ことし1〜6月の2014件のうち、約半数の1001件は掲示板「2ちゃんねる」という。 捜査幹部によると、同掲示板の管理者側に削除要請する場合、電話やメールでの連絡方法はなく、掲示板に要請を書き込む方法しか受け付けない仕組みになっている。 同幹部は「掲示板には、薬物や口座売買、飛ばし携帯など犯罪情報があふれている」と指摘。「管理者側の一方的なシステムで、意図的にやりとりできないようにしているのではないか」と疑念を口にした。 昨年4月に施行された青少年インターネット環境整備法(有害サイト対策法)では、管理者側に対し「連絡を受け付ける体制を整備するよう努めなければならない」などと規定している。