3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震のあと、東京メトロの銀座線と都営地下鉄大江戸線は他の鉄道路線より比較的早く運行を再開した。銀座線は20:30頃に全線再開、大江戸線も20:40頃全線再開となった。他の路線は一部区間から徐々に再開しており、銀座線と大江戸線の復旧の速さが際立った。ところで、大江戸線は建設当初から災害時の活用が見込まれている。それは東京都防災会議が策定した「東京都地域防災計画」において確認できる。 都営地下鉄大江戸線 「東京都地域防災計画」には、第5章の緊急輸送対策の第2節において「地下鉄大江戸線防災ネットワーク」という項目がある。「東京都地域防災計画」は東京都防災会議が作成し、毎年、最新情報を反映するため見直しが行われている。東京都防災会議は東京都知事の附属機関で、災害対策基本法第14条と東京都防災会議条例に基づいて設置されている。議長は東京都知事で、東京都の市区町村や