漫画家の山本さほさんが、厄介な人たちを引き寄せるトラブル続きな日々をつづります。今回は、山手線でたまたま耳にした女子中学生のお話です。まんがのキャラみたいなお嬢様2人の会話を聞いていると……。
その小島氏が手記で明かしたのが、2020年6月9日、駐日エジプト大使館のフェイスブックにアップされた「声明:カイロ大学」と題した文書の作成過程だった。その文書には、小池氏が「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」などと記されていた。 カイロ大学 ©文藝春秋 小池氏は7月5日に都知事選を控えていたが、まだ出馬表明をしていなかった。当時、“学歴詐称疑惑”が取りざたされていたからだ。同年5月末に発売された『女帝 小池百合子』(石井妙子著)は、彼女のカイロ大学卒業の経歴を「虚偽である」と指摘し、都議会でも「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議案」が提出されようとしていた。 そこで小池氏は6月6日に小島氏を呼びだし、疑惑払拭に向けて相談をした。小池氏は相当憔悴していた様子だった。手記にはこう記されている。 〈「卒業はしているんですよね?」 彼女は
吉本興業の前会長で、2025年大阪・関西万博催事検討会議の共同座長を務める大﨑洋氏(70)が「週刊文春」の直撃取材に応じ、震災復興の優先などを理由に延期を求める声も高まっている大阪万博について「決定したことだから」などと予定通り開催すべきだとの見解を示した。 大﨑氏は1978年に吉本興業に入社。無名時代のダウンタウンを見出し、2人をスターダムに押し上げた。2009年に代表取締役社長、2019年に代表取締役会長に就任。映画事業やスポーツ・マネジメント事業など新規事業を次々立ち上げ、同社を日本を代表する総合エンターテインメント企業へと成長させた。昨年6月で吉本興業の全ての役職を退き、現在は2025年大阪・関西万博催事検討会議の共同座長を務めている。
先日、観光ビザを使って3年半ぶりに中国に行ってきました。中国は厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ政策」を経て、さまざまなITツールが活用されるようになり、“中国人にとっては”より便利になったんです。しかし、外国人観光客にとっては不便になったと感じました。 キャッシュレス化が進みすぎて街からATMや両替施設が激減 例えば、コロナ禍以降、中国で急速にキャッシュレス化が進んだことで、街からATMや、日本円を人民元にする銀行の支店や両替施設が減っていました。3年半ぶりの中国散策だったのに、街歩きでも不便さを感じました。 また、コロナ前は外国人観光客も利用できたシェアサイクル。中国で銀行口座を開設してオンライン決済サービスと紐づければ、観光客もシェアサイクルを利用できたのに、コロナ禍の3年間で銀行口座が凍結されてしまい、決済できなくなって、利用できなくなっていました。コロナ前は僕自身、中国国内で問題な
「ヒガシでは無理だというのが世間にも伝わったでしょう。会社からは長年特別扱いをされてきたけれど、下からの信頼がない男なんですよ。そのぶん井ノ原が誠実に見えたでしょうが、記者会見を振り返れば脇の甘い発言もありました」(大手芸能事務所関係者) 4時間以上に及ぶ会見で、露呈したのは新社長の人望のなさとサイドを固める役の脇の甘さだった。 記者会見する東山紀之氏と井ノ原快彦氏 ©時事通信社 経営陣が顔を出したのは初めて 9月7日午後、都内ホテルに設けた会見場に登壇したのは計4名。藤島ジュリー景子・前社長と東山紀之新社長、ジャニーズアイランド社長であり「V6」元メンバーの井ノ原快彦、そして長年顧問を務めてきたのとは異なる法律事務所の弁護士(木目田裕氏)だった。 8月29日に公表された再発防止特別チームの調査結果及び提言を受けて開かれた会見だが、ジャニーズ事務所の長い歴史のなかで、経営陣が顔を出したのは
日本国内での公開が未定となっているクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』を、いち早くアメリカで鑑賞したという批評家の東浩紀氏。東氏は9月8日(金)発売の月刊「文藝春秋」10月号のインタビューに答え、「関係者の方にはぜひ勇気を出して日本公開を検討してほしい」などと述べた。同作は米国では7月に公開されている。 ◆ ◆ ◆ 原爆投下を正当化する価値観に寄り添う物語ではない 同作は「原爆の父」と呼ばれた米国の理論物理学者、ロバート・オッペンハイマーが、第二次世界大戦末期、原爆開発の「マンハッタン計画」を指揮した経緯や、ニューメキシコでの試作核弾頭の臨界実験「トリニティ」の様子などを描いている。主演はキリアン・マーフィーで、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・ジュニアら大物俳優が脇を固める。興行収入は全世界ですでに5億ドル(約710億円)を突破し、来年のアカデミー賞との呼び声も高
元タレントの上岡龍太郎が5月19日に亡くなった。81歳だった。追悼記事や追悼番組が数多く企画される中で、流暢な話芸や舌鋒鋭い毒舌とともにクローズアップされたのが上岡の「オカルト嫌い」という一面だった。 上岡が自ら語っていた武勇伝的なエピソードとしては、占い師に「私は今からあなたを素手で殴るか灰皿で殴るか、どっちで殴ると思う?」と尋ねたところ、「あなたはそういうことをする人ではありません」と答えたので「そういうことをする人じゃ!」と殴ったというものがある(『いろもん』00年3月30日)。 また、占い師のスカートをめくって「今日ここへ来たらめくられるっちゅうのがわからんか?」と言ったところ「わかってました」と答えたので顔にペケを描いたというエピソードも語られている(『鶴瓶上岡パペポTV』94年6月10日)。ただし、このような話は芸人特有の誇張された話の可能性がある。上岡本人も引退前最後のテレビ
YouTubeをつけるとCMが15秒間スキップできず、やっとスキップを押したと思ったら2本目が始まる。1日で最もイラっとする瞬間かもしれない。プレミアム登録をすればYouTubeの広告を避けられるが、最近ではNetflixが「広告付き月額790円プラン」を打ち出すなど、あらゆるところに広告が進出してきているようにさえ見える。 しかし実は、今起きているのは実は真逆のことである。Twitterを買収したイーロン・マスクの苛烈なリストラやメタ、Amazon、Googleの人員規模縮小の動きはすべて『無料でどうぞ、でも代わりにCMを見てくださいね』という広告モデルの破綻から始まっている。 私たちはこれからも広告を見せられ続けるのか、それとも月額の支払いが必要になるのか、それともお金を払った上で広告を見るという状況に追いやられるのだろうか……。 「広告を見る代わりに無料で楽しめる」時代は終わった イ
アイナ・サハリン(画像:「機動戦士ガンダム アーセナルベース」公式より) 収録は月1回くらいだったので、TVアニメのように毎週、役の気持ちを積み上げて、まとめていくということができないのは苦労しましたけど、憧れの小山茉美さんと共演できたのも光栄でした。 何より印象深いのは、ジオン軍のアイナと敵対する連邦軍のシローとの恋です。まるで『ロミオとジュリエット』のような困難の多い恋愛で、最終的にシローは片脚を失いながらアイナと二人で生きていくんですけど、「やっぱり戦争は良くない」ということがいちばんのテーマとして描かれていて。時を経ても色あせない作品だと、今でも思っています。あと、シロー役の檜山修之くんが熱かった(笑)。あの叫び声! リミッターがない感じで、「そんなに?」というくらいの声量と圧でエイヤーと来るから、私も心を揺さぶられて演じることができました。ありがたいことに、『ガンダム』シリーズに
「今度は“乃木坂”の公式ライバル」AKBの産みの親・秋元康(64)が“国民的アイドルグループ”をまたプロデュース! 企画・立案・調整はエイベックスのなぜ?
あらゆることを「ヤバイ」「エグイ」「死ね」で表現する子供たちを想像してみてください。彼らはボキャブラリーが乏しいことによって、自分の感情をうまく言語化できない、論理的な思考ができない、双方向の話し合いができない――極端な場合には、困ったことが起きた瞬間にフリーズ(思考停止)してしまうんですね。これでは、より問題がこじれ、生きづらさが増すのは明らかです。 以前はこうした実情を、〈うまくいっていない子〉に共通の課題だと認識していました。ところが数年前から、各地の公立学校に講演会や取材でうかがうことが増えるなかで、平均的なレベルとされる小・中学校、高校でも、現場の先生たちが子供たちの国語力に対して強い危機感をもっていることがわかりました。言葉によってものを考えたり、社会との関係をとらえる基本的な思考力が著しく弱い状態にあるという。 ©iStock.com そしてあるとき僕自身、都内の小学4年生の
今年8月31日に音声合成ソフト「初音ミク」が15周年を迎える。かつてインターネット上を中心に盛り上がりを見せていた「ボカロ」音楽は、今や米津玄師やYOASOBIの大ヒットによって、J-POPを語る上で外せないものとなった。 ここでは、2016年から東京大学教養学部にて開講されている講義「ボーカロイド音楽論」を再構成した鮎川ぱてさんの著作『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』より一部を抜粋。ボカロPとして登場し、2018年末には紅白歌合戦に出場する国民的アーティストとなった米津玄師(ハチ)の作品に見る“毒”について紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ 「ハチはメジャーに行って毒を抜かれた」? では改めて、ハチ、そして米津玄師がどんな作家であるかを考えていきましょう。作詞作曲を自分で手がけ、米津名義ではそれを自分で歌う。つまりシンガーソングライターですが、それにはとどまらず、非常に
◆ ◆ ◆ 肩身が狭くなっている、“古のコスプレイヤーたち” 夏川春香さん(仮名・30歳)は、コスプレ歴10年。あくまでも趣味として活動しており、本来の意味でのコスプレイヤーという自負があるそうだ。 「私は自分の好きなマンガやゲームのキャラクターのコスプレをする、ということをやってます。レイヤーのなかには、オタク界隈で盛り上がっている流行りの作品をいちはやく取り入れるというタイプもいますが、私はあくまでも自分が好きな作品を深めるという意味でコスプレするキャラクターを選んでいます」 春香さんが主に活動しているのは「合わせ」と呼ばれる撮影会だ。仲間同士で担当するキャラを事前に決め、イベント会場や貸しスタジオなどに集合してその作品の世界観を再現するような撮影をする。お互いに顔を合わせたことがないレイヤーたちが、ネットの募集などで集まることもあるそうだ。 「私は衣装もイチからぜんぶ自分で作ります。
2020年に行われたOECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均年収はアメリカの約半分で、韓国より低い額となっている。世界第3位の経済大国であるにもかかわらず、日本人の給料はなぜ低空飛行を続けているのだろうか。 ここでは、池上彰氏の著書『知らないと恥をかく世界の大問題13』(角川新書)の一部を抜粋。政治的な背景とともに、平均賃金が横ばいになっている理由について紹介する。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ 「30年間給料が上がらない」は悪なのか 「日本はどんどん貧乏な国になっている」。外国人が日本に来て、物価の安さに驚くといいます。物価だけではありません、給料も安いのです。 経済協力開発機構(OECD)が公表した世界の平均賃金データによると、2020年の平均賃金トップはアメリカ、2位がアイスランド、3位ルクセンブルクと続いて、日本の平均年収は35カ国中、22位でした(1ドル=
◆◆◆ 「森のつくり方」を学ぶために京都大学へ 1997年4月、一浪の末に京都大学農学部生産環境科学科森林科学専攻になんとか合格できて、いよいよ京都での生活が始まった。 いざ入学すると、私の志望していた森林科学専攻には森林関係だけでも10以上の研究室があった。森林生態学研究室、熱帯林環境学研究室、森林水文学研究室、森林情報学研究室、木材利用学研究室……。細胞やDNAレベルの基礎的な研究から、マクロの生態学や最先端の素材に関するものまで、その内容は多岐にわたっていた。 どの授業も興味深いものではあったが、学術的に専門領域を究めようとする色合いが濃くて、熱帯雨林を再生したいという私の思いとはかけ離れた内容だった。 憧れていた京都での学生生活をそれなりに楽しんではいたものの、どうやら大学では誰も「森のつくり方」を教えてくれないようだとわかり、私のもどかしさは募るばかりだった。その頃の私は、今すぐ
仲本 志村はいつも新しいことを考えてたね。 加藤 俺は、あいつが化けてくれたから、ドリフは大成功したと思うんだよ。俺と志村はよくマスコミから、ライバル関係だって言われたけどさ。「志村がウケると、加藤はウケない」なんてね。でも2人の間では全然そんなことなかったな。 高木 そりゃそうだよね。だいたい志村を引き上げたのがカトちゃんだったわけだから。 (左から)高木ブー、加藤茶、仲本工事 ©文藝春秋 子どもは二の次だった 加藤 ブーさんの一番の思い出は、やっぱりあれだろ、「ドリフ大爆笑」の雷様のコント。長さんと仲本さんとやってた。 仲本 虎柄パンツを腰の上まであげてね。みんな雲の上に座って。とにかく、あれは絵面が面白いコントだったと思うよ。 加藤 あの格好、ブーさんが妙に可愛く見えてさ(笑)。楽屋の内輪ネタを話したり、アドリブトークしたり、ドリフの中でも異色だって思う人も多かったみたいだな。 高木
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