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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (207)

  • 日本人はすでに新型コロナの集団免疫をもっている? : 池田信夫 blog

    2020年03月26日13:11 カテゴリ科学/文化人はすでに新型コロナの集団免疫をもっている? イギリスのボリス・ジョンソン首相は集団免疫戦略を撤回したが、その根拠となったインペリアル・カレッジの報告書には重大な疑問がある、とオクスフォード大学の8人の研究者が指摘している。 インペリアル・カレッジの報告書は、これからイギリスで国民の81%が感染し、25万人が死亡すると予測して大きな反響を呼んだ。これはイギリスで死者が初めて出た3月から新型コロナの感染が始まったと想定しているが、これはおかしい。感染の開始から死者が出るまでには、タイムラグがあるからだ。 この論文では1月下旬に新型コロナウイルスがイギリスに入ったと想定して、感染の拡大をSIRモデルと呼ばれる疫学モデルでシミュレーションした結果、図のように、すでにイギリス国民の半分以上が免疫をもっている可能性がある、というインペリアル・

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    chintaro3
    chintaro3 2020/03/26
     まだちょっと気の早い議論だな。全部終わってからの話だこれは。
  • イスラーム 生と死と聖戦 : 池田信夫 blog

    2015年03月03日19:27 カテゴリ イスラーム 生と死と聖戦 著者は北大の学生が「イスラム国」へ渡航するのを手引きしたとして、警視庁に「私戦予備・陰謀罪」で事情聴取され、家宅捜索を受けた。書は彼のイスラーム論だが、一般に思われているほど荒唐無稽な思想ではない。 イスラームは、宗教というより法である。それは『クルアーン』や『ハディース』に書かれた神の言葉だけをよりどころにする、徹底した法の支配だというのが著者の見方だ。この点では、まったく法の支配の存在しない中国の法治主義とは対照的だ。では、その法の正統性は何によって保障されるのか。それは西欧でいう自然法だという。神によって決められたイスラーム法を伝えたのが預言者(ムハンマド)であり、彼を継承するカリフだった。ここでは西欧的な国家や実定法は否定され、神とイスラーム法と個人しかない。国家がないのだから国境もない。自然権的な意味で認め

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    chintaro3 2015/03/03
  • あの戦争は「15年戦争」ではない : 池田信夫 blog

    2015年01月03日13:07 カテゴリ法/政治 あの戦争は「15年戦争」ではない 天皇が年頭所感で満州事変に言及したことが話題になっているが、原文は次の通り:年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争歴史を十分に学び、今後の日のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。これは太平洋戦争だけでなく、1931年以降の「15年戦争」全体を考えるべきだという意味だろうが、このように30年代以降の戦争を一まとめにするのは間違いのもとだ。そもそも1931年9月18日に始まった満州事変から1945年8月15日までは14年足らずであり、15年戦争という名前がおかしい。 特に満州事変と

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    chintaro3 2015/01/04
  • マルクスの理想を実現した日本 : 池田信夫 blog

    2014年12月01日23:50 カテゴリ経済 マルクスの理想を実現した日 「そこまで言って委員会」でちょっと気の毒だったのは、「資主義の崩壊」で出てきた的場昭弘氏だった。私はもっと教条的なマル経かと思っていたのだが、番組のあと控え室で「ブログはいつも読んでます。池田さんのマルクス解釈は正確です」とお墨付きをもらった。 そのとき彼と(意外にも)意見が一致したのは、マルクスの構想していたのは「生産手段の国有化」ではなく、アソシエーションだったということだ。これは柄谷行人氏がNAMというコミューンで実験し、的場氏も参加したらしいが、「アソシエーションはだめだということがわかりました」という。 アソシエーションの元祖は、マルクスが『哲学の貧困』で罵倒したプルードンである。マルクスは、自分の思想がプルードンのまねであることを隠すために、わざわざ1冊のを書いてプルードンを罵倒したのだろう。まも

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    chintaro3 2014/12/02
  • 1000兆円の借金を返す方法 : 池田信夫 blog

    2014年11月08日14:11 カテゴリ経済 1000兆円の借金を返す方法 政府債務が1000兆円を超えた今、問題なのは株価暴落ではなく金利上昇(国債暴落)のリスクである。これからFRBの金融引き締めで金利が世界的に上がると、日銀が最高値で買った国債が莫大な評価損を抱える。アメリカと同等の2%台まで上がると、少なくとも30兆円の含み損が出る。日銀の自己資は約6兆円だから、債務超過に陥る。中央銀行が債務超過になること自体は、決定的な問題ではない。日銀はいくらでも紙幣を発行できるので、国債を無限に買い続けることができる。日国債の95%は内国債なので、為替の影響もあまり受けない。しかしマネタリーベースは、今回の追加緩和だけでもGDPの70%になる。財政ファイナンスを無限にやったら、GDPを超えて膨張するだろう。 そのとき何が起こるかはわからない。普通は国債の投げ売りで金利が暴騰し、ハイパー

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    chintaro3 2014/11/09
    「日銀がすべての国債を買い占めれば、何も起こらない可能性」 その可能性に賭ける方に腹をくくったって事じゃないと、最近の動きは理解出来ないな。
  • 日本軍はなぜ半分も餓死したのか : 池田信夫 blog

    2014年07月26日00:27 カテゴリテクニカル 日軍はなぜ半分も餓死したのか きのうアゴラ読書塾で話したことだが、日軍は戦争に負けたのではなく、補給の失敗で自滅した。その原因はいまだに十分解明されていないが、これは資源配分の問題と考えると理解できる。これには二つの解法がある。一つは市場経済などによってボトムアップで答を見つける方法、もう一つはトップダウンの計算で解く方法である。拙著『ハイエク 知識社会の自由主義』から引用しておく。 市場経済では、人々は複雑な計算をしなくても、ある商品の価格を見て、それが自分の主観的な評価(限界効用)より高いか安いかを考え、安いと思えば買えばよい。そうした需要と供給の相互作用によって商品の価値が決まり、企業は利潤(あるいは損失)を上げる。このように価格を通じて消費者の評価が伝えられることによって、企業は正しい価格を計算なしに知ることができる。 これ

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    chintaro3 2014/07/26
    さながら日本のIT技術者は補給を断たれて餓死していく日本軍のようだ・・・ということね。
  • 農地改革と資本家の不在 : 池田信夫 blog

    2014年06月25日00:03 カテゴリ経済 農地改革と資家の不在 きのうの言論アリーナのテーマは農業改革。経済産業研究所の元同僚の山下一仁さんと話したのだが、題とちょっと違うところでおもしろかったのは、戦後の農地改革の話だった。 GHQは不在地主が日を「封建社会」にして軍国主義を育てたと考え、農地改革で小作人に農地を分割したが、これによって社会党の中核だった農民組合は攻撃目標を失い、農村は急速に保守化した。マッカーサーはこれを共産主義に対する防波堤に使おうと考えて、細分化された農地の売買を原則禁止する農地法をつくるよう命じた。 これに対して地主を基盤とする自由党は反対し、農業の大規模化をしようとした農林省も反対したが、吉田内閣の池田勇人蔵相は保守の支持基盤ができると考え、マッカーサーに賛成した。この結果、小規模な農業が固定され、これを組織した農協が自民党の集票基盤になった。つまり

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    chintaro3 2014/06/26
  • 供給力が下がってデフレは終わった : 池田信夫 blog

    2014年05月10日12:15 カテゴリ経済 供給力が下がってデフレは終わった 早川英男氏の発言が、市場で話題になっている。彼と私は学生時代から意見がほとんど同じだが、今度もそうだ。JBpressにも書いたように、景気循環の回復局面が終わり、黒田総裁も認めるようにGDPギャップがゼロになり、失業率も自然失業率に近づいた。もう日銀のやることはない。 日の潜在成長率(日銀)それを理解する上で重要なのは、潜在成長率という概念だ。これは日経済の供給力の増加率を示すもので、成長率がこれより高いとインフレになり、低いとデフレになる。上の図のように2008年以降は潜在成長率は0.5%以下に下がり、今は0%ぐらいまで下がったのではないか、というのが早川氏の見立てだ。潜在GDPは複雑な推計なので断定的なことはいえないが、今の人手不足はGDPが潜在GDPとほぼ一致したことを示唆している。 昨年の実質成長

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    chintaro3 2014/05/10
  • 「空洞化」は元に戻らない : 池田信夫 blog

    2014年04月28日14:40 カテゴリ経済 「空洞化」は元に戻らない きのうメルマガでこういう質問を受けた:昨今の円安で期待された輸出が伸びないことが明らかとなり、「期待と違う」みたいなコメントが多くなってきましたが、もう何十年と現地移管等をやって来たことが何故偉い経済学者や政治家には理解できないのでしょうか?これは(私を含めて)ほとんどの経済学者に予想できなかったと思う。アベノミクスに否定的な人でも、インフレで実質金利が下がれば円安になって輸出が増えるというリアルな効果はあると考えていた。ところが実際には、円安になっても輸出は増えず、輸入が増えた。原発停止によるLNGの輸入増という一時的な要因を除いても、貿易赤字はGDPの2%という空前の水準である。 その一つの原因は、アジアの契約企業に素材供給して製品輸入するサプライチェーンの変化で、円安になっても輸出価格が下がらないことだ。しかし

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    chintaro3 2014/04/28
     「世界にとってはいいことなのだ。」ってのがどうもなぁ。資源が枯渇した後の事まで考えないと、無責任に過ぎる気がするぞ。
  • 大英帝国という奇蹟 : 池田信夫 blog

    2014年03月08日18:16 カテゴリ法/政治 大英帝国という奇蹟 先日の記事の続き。ヨーロッパが中国を抜いて世界の先進国になった「大分岐」の主役が、その端にあった小国イギリスだったことは、考えてみれば不思議である。教科書では、それは「市民革命」による民主主義や「産業革命」による資主義の発達の必然的な結果だと教えるが、最近の歴史研究の結論は違う。巨大な陸海軍、勤勉な行政官、重税と莫大な債務。これらの条件を備えたイギリス固有の財政=軍事国家は、ヨーロッパの戦争にこの国が参戦したことによって必然的に誕生したわけではない。むしろ1688年の名誉革命後のイギリス国家を襲った政治的危機がもたらした、意図せざる結果であった。意図して実現されたわけではないのに、政府に生じたこの変化は永続することになった。(『財政=軍事国家の衝撃』p.257)当時ヨーロッパ最大の強国は、フランスだった。その人口も面

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    chintaro3 2014/03/09
  • 日本は「ワイマール化」するか : 池田信夫 blog

    2013年10月13日17:08 カテゴリは「ワイマール化」するか いま霞ヶ関や日橋では、書がよく読まれているという。初版は1963年だが、ヒトラーの出てくる前からずっとワイマール共和国の生い立ちを追いかけた日語のは少ない。ワイマール憲法を美化して「ナチスが理想の憲法を破壊した」という類の話が多い中で、著者(林健太郎)は冷静に憲法の欠陥を分析している。 第一の欠陥は、ワイマール憲法が1918年のドイツ革命によって生まれた右派(帝政派)と左派(社民)の妥協の産物だったことである。その制定の中心になって初期の政権をになったのは、「ワイマール連合」と呼ばれた社民党・中央党・民主党の三党だった。中でも最大勢力は社民党だったが、社会主義に重点を置く左派は独立社民党として分派を形成し、民主主義に重点を置く右派との対立が続いた。 ワイマール憲法は帝政を廃止して共和制にし、主権在民の原則の

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    chintaro3 2014/02/21
    「ワイマール体制の根本的な弱点は「ドイツ国民が帝政に慣れて、みずから国家を運営する意識に欠けていた」こと」
  • 主権国家のトリレンマ : 池田信夫 blog

    2014年02月03日12:59 カテゴリ経済 主権国家のトリレンマ 今週のメルマガでラフに書いたが、ちゃんと説明したほうがいいので補足しておく。経済学で、国際金融のトリレンマとしてよく知られている話がある。これは 1.自由な資移動 2.固定為替相場 3.金融政策の独立性 の3つのうち2つしか同時に満たせないという問題で、1930年代には1と2を維持したために3が失われ、アメリカの大恐慌が世界中に伝染した。1970年代にも外為市場が動揺したため、2をやめて変動為替相場制にして1と3を維持している。 ユーロ圏では、竹森俊平氏のいうように、1と2を維持しているために南部から北部への大規模な資逃避が起き、ECB(実質的にはドイツ)が金融政策でその赤字を補填している。同じようなトリレンマが主権国家にもあり、次の3つのうち2つしか同時に満たせない。 1.自由な人口移動 2.共通の通貨 3.各地方

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    chintaro3 2014/02/03
  • 橋下徹氏の終焉 : 池田信夫 blog

    2014年02月02日11:10 カテゴリ法/政治 橋下徹氏の終焉 大阪市の橋下市長が辞職して出直し市長選挙に出馬する方針を表明したが、これは無意味な「自爆選挙」である。当選しても議会の勢力は変わらないし、対立候補がいなかったら信任投票にもならない。議会運営が行き詰まるたびに市長選挙をやっていたら、民主政治は成り立たない。 彼が大阪府知事だったころから賛否両論があったが、私は応援してきた。それは日のコンセンサス政治が行き詰まり、「一君万民」型デモクラシーを実験してもいいと思ったからだ。そもそも地方議会なんかいらない。首長が好きなようにやって、いやなら引っ越せばいいのだ。そういう「足による投票」で都市化を進めることが、日の立ち直る道だと思う。 橋下氏とはツイッターで何度も議論したが、上のような私の話に興味をもってくれた。負の所得税や教育バウチャーなどの自由主義的な経済政策を実験したのも、

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    chintaro3 2014/02/02
  • 終末論と人生の目的 : 池田信夫 blog

    2014年01月18日17:39 カテゴリ 終末論と人生の目的 山七平の業はキリスト教の研究書の出版社だったが、彼のキリスト教論は常識的で、あまりおもしろくない。ただ書は文字通り常識を書いた入門書なので、キリスト教をまったく知らない人にはいいかもしれない。 キリスト教団の創設者パウロは西暦64年に、ローマ皇帝ネロの弾圧で刑死したと推定されているが、これはある意味で驚くべきことだ。イエスが処刑されたのは30年ごろなので、そのわずか34年後にキリスト教団はローマ皇帝が弾圧するほどの規模になっていたことを示すからだ。 1世紀の地中海でキリスト教が「疫病のように」広がった一つの原因は、以前の記事でも書いたように、福音書という文学形式で教義を劇的な物語にしたことだろう。もう一つは教会を相互扶助の共同体とし、国籍を問わないで信徒になる人々を歓待したことがあげられる。 もう一つパウロに独特なのは

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    chintaro3 2014/01/18
    ノビー大丈夫か?
  • ヨーロッパ中心主義は超えられるのか : 池田信夫 blog

    2014年01月13日14:08 カテゴリ ヨーロッパ中心主義は超えられるのか 今週のメルマガにも書いたことだが、「歴史問題」がいつまでもこじれる一つの原因は、日がアジアを統合する普遍的な価値観を提示できなかったことだ。そういう価値観をウォーラーステインはジオカルチャーと呼ぶ。これはジオポリティクス(地政学)に対応する文化的な覇権という意味の造語だが、ある意味では軍事力より重要だ。 国家権力を奪取するのは暴力によってできるが、それを維持するには精神的な権威が必要だ。徹底的な暴力で中国を統一した秦の始皇帝の支配は、14年しか続かなかった。日がアジアにインフラ投資したにもかかわらず彼らに憎まれるのも、アジアを包摂する普遍的なジオカルチャーを構築できなかったからだ。 ヨーロッパの世界支配を支えたジオカルチャーは自由主義である。国民主権とか基的人権とかいう概念は、厳密に検討すると実態のない

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    chintaro3 2014/01/13
  • 疫病としての資本主義 : 池田信夫 blog

    2013年12月23日19:42 カテゴリ 疫病としての資主義 2000万人以上の人口を擁するアステカ帝国に、スペインから来たコルテスが到着したとき、彼の軍勢は600人しかいなかった。それが1年足らずの間にアステカを征服し、人口は1割ほどに激減した。この原因は戦争ではなく、天然痘だった。複雑な文化が混じって多くの病原菌をもつヨーロッパ人の身体は、世界最強の「兵器」だったのである。 疫病は戦争と同じぐらい、人類の歴史に大きな影響を及ぼした。仏教やキリスト教など、現世の苦難を説明する宗教が流行したのは、戦争や疫病の多い地域だった。インドをアーリア人が征服したとき、南東部には疫病が多すぎるため、彼らを賤民として隔離したことが、カースト制の確立した原因だった。 仏教とキリスト教は3~9世紀の中国とローマ帝国で成長した。これはこの二つの文明圏で疫病が流行して人口増加がほとんどなかった時期に対応す

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    chintaro3 2013/12/23
    この人もこういう事言い出したか。
  • 正社員という「百姓」 : 池田信夫 blog

    2013年12月14日14:53 カテゴリ 正社員という「百姓」 アゴラでも書いたように、日の電機産業は崩壊の危機に瀕している。これを技術開発の問題と錯覚して官民コンソーシャムを乱造しても、状況はかえって悪化する。どこに問題があるかは、経営者も社員も知っている。なぜわかっていることができないのかが問題なのだ。 それは日の企業が、質的には江戸時代と変わらない村落共同体だからである。これは昔からいわれてきたことだが、書のような最近の研究で村(惣村)を維持するメカニズムが明らかになってくると、現代の企業との類似性にあらためて驚く。戦国時代の村は貧しく、人口の流動性も大きかったが、江戸時代になって生活が安定すると「勤勉革命」で労働生産性が向上し、新たな土地の開墾も増えて、17世紀には人口が急増した。この生産の単位になっていたのは、家ではなく村だった。 村の中核となったのは、百姓(惣百姓)

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    chintaro3 2013/12/14
  • 植民地支配はもうかったのか : 池田信夫 blog

    2013年11月17日11:39 カテゴリ 植民地支配はもうかったのか 「日帝36年」をうらむ韓国人は、日が「植民地支配」で富を搾取したために韓国が遅れたと信じている(かなりの知識人でもそういう話をする)。しかしエッカートが実証したように日韓国併合の収支は大幅な赤字であり、これを植民地と呼ぶのは正しくない。 それでは日が追いつこうとしていた「列強」の植民地支配の収支決算はどうだったのだろうか。これについては統計の入手可能性が限定されているが、書はヨーロッパ諸国から植民地への輸出品の国内生産に占める比率を示している。それによれば、図1のように各国は18世紀までは植民地から利益を得ることができ、特にイギリスは大きかった。 図1 ヨーロッパ各国の植民地むけ輸出の国内比率(%) しかし帝国主義戦争の始まった19世紀以降、スペインは南米の植民地を失って経済が停滞し、フランスはアフリカに多

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  • 「半沢直樹」の不在 : 池田信夫 blog

    2013年09月23日01:42 カテゴリその他 「半沢直樹」の不在 ちょっと前に事中に30分ぐらい見ただけでアホらしくなって見てなかった「半沢直樹」について、ツイッターで藤沢数希氏が「何が面白いかわからない」と書いているので「私もそう思う」と書いたら、すごい反響がきてびっくりした。 そこで念のため、そのとき録画したビデオを早送りで見たが、印象は同じだ。原作はバブル期の話で、それを現代に舞台を移しているのだと思うが、今どきあんな単純な不良債権でメガバンクが大騒ぎになるはずがない。90年代に私も不良債権の現場をたくさん取材したが、最大の違いはドラマのように個人の責任は問わないということだ。 原作者は元銀行員だから、それを知って脚色していると思うが、日の会社では不祥事の責任は関係者全員で負うのだ。もちろん実際には責任者がいるが、それは外部にはわからない。90年代に100兆円もの不良債権が出

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    chintaro3 2013/09/23
  • 「解雇できない特区」をつくってみた : 池田信夫 blog

    2013年09月22日08:31 カテゴリ経済 「解雇できない特区」をつくってみた 朝日新聞の「解雇しやすい特区」という記事がおもしろい。そんな名前は誰もつけてないのに、国家戦略特区を「解雇特区」と名づけて「働き手を守る仕組みは大きく後退する」だの「労働基準法や労働契約法をゆがませる」だのと主観的なコメントを記者が書いている。普通はこういう意見は「有識者」に語らせるものだが、最近の朝日の社会部記者はそういう基的な訓練も受けてないのだろうか。そこで逆に彼らの理想らしい解雇できない特区を考えてみた。これは隗より始めよで、朝日新聞東京社のある築地にしよう。まず解雇は全面禁止だから、コピー取りも守衛も掃除のおばさんも全員、正社員(無期雇用)になる。朝日新聞の好きな平等主義で、彼らにも記者と同じ年収1300万円を払うことにしよう。もちろん終身雇用だから、コピー機がなくなってもコピー取りの「坊や」

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    chintaro3 2013/09/22
    「解雇できない」と「仕事を需要に応じて変える」は両立不可能な事ではないよ。