元陸上自衛官の女性が所属していた部隊で性被害を受けた問題で、防衛省は、女性への性暴力を行ったとして、隊員5人を免職の懲戒処分にしました。また、必要な調査を行わないなど職務怠慢があったとして、当時の中隊長を停職6か月の懲戒処分にしました。 陸上自衛隊の福島県郡山市の部隊では、ことし6月まで所属していた五ノ井里奈さん(23)が複数の隊員から性被害を受けたと訴え、防衛省が調査を進めてきました。 その結果、当時の上司にあたる20代から40代の陸曹5人が五ノ井さんに性暴力を行ったことが確認できたとして、15日付けで免職の懲戒処分にしたと発表しました。 このうち4人は去年6月と8月、訓練後の飲食の場で胸を触ったり、押し倒して体を触ったりしたほか、別の1人がこうした行為の一部を指示して行わせていたということです。 一部の陸曹は、五ノ井さんに口外しないよう口止めしたほか、自衛隊内の調査に対して、事実を否定