おれは1月4日日曜日の午後10時30分にいろいろの薬とともに超短時間作用型入眠剤を飲んだ。年初とはいえ年度末がはじまる。昼夜逆転してしまった年末年始の生活を改めなければならない。早めに寝ることだ。 目が覚めたのは1月5日の午前2時ごろだった。「おい、起きてテレビとか見る時間だぜ」と身体が気を利かせたかのようだった。そりゃあないだろうと思った。ここですぐにもう1錠いけばよかったのだが。すぐに寝付けるだろうと思ったおれは、読みかけの本などに手を伸ばし……結局午前4時くらいまでもぞもぞしていた。 新年早々最悪の気分で働きはじめた。 いや、そもそも働くことは最悪の気分じゃないのか。 働いて金になるならいい。それで余暇を楽しめるくらい金になるなら悪くない。ところがおれの労働ときたらどうだろうか。生きるのにかつかつ、ギリギリ。いや、もうギリギリどころか足りていない。わずかな預金をわずかに切り崩しつつ貧