年度末が近づくに連れて多少は忙しくなるが、見渡すかぎりでは2月のはじめにはピークが来てしまいそうで、おれはやはり暗澹たる気持ちになる。仕事がなければ飯が食えぬ。家もなくなる。死ぬしかなくなる。なんだかんだいって死にたくはない。できれば暖かい部屋にふんぞり返って甘い芋焼酎でも飲んでいたい。働きたくない。働きたくないというのはあるが、それほど苦痛にならないていどには働いていてもいいとは思う。ものによっては長時間労働だろうと徹夜だろうとしてもいいと思う。おれの脳の病気の表現かもしれない過剰な集中というのは嫌いじゃない。そういうのが活かせる場があるのならば、おれは立派な働き手になれるだろう。ただ、おれの知能と技能の欠如が、そのような場というものをおれに与えようとしない。知能と技能の欠如した精神疾患者で、なおかつ背が低くて非力だ。飛び抜けたなにかがなくとも、なにか一つに修練することができていたならば