1年前に、この連載の「いつか死んだとき、きちんと発動すると信じて良いか――デジタル終活3サービスを観察する」で採り上げたとおり、自分の死後に発動する仕掛けを備えたデジタル終活サービスはここ数年でじわじわ伸びてきています。 その動きがここ数カ月で加速した感があり、同種のサービスのリリースが立て続けに起こり、短期間で大きな反響を得た例も出てきています。ウィズコロナ時代となったいま、改めてデジタル終活の可能性を見ていきましょう。 2カ月で1万ユーザーを突破した「タイムカプセル」 象徴的なサービスが、大阪府のライフエンディング企業「ユニクエスト」がリリースした『タイムカプセル』です。2020年3月末にリリースし、2カ月で1万ユーザーを突破しました。 LINEでタイムカプセルとつながり、質問に答えていくうちに資産情報や延命の遺志、葬儀の希望、特定の相手へのメッセージなどを設定していける無料サービスと