入学式シーズンを迎えた大阪が重苦しい空気に覆われています。公立学校の教職員に「君が代」の起立斉唱を強制する全国初の条例が府市ともに施行された後の初めての春となり、橋下徹大阪市長の言動も日々エスカレートしているからです。 府の「君が代」強制条例は昨年6月、府議会で過半数を占める「大阪維新の会」が、他のすべての主要会派が反対するなか強行。大阪市の条例は2月、橋下市長が提案し、「維新」、公明、自民が一部修正した上で成立させました。 府条例案は当初から大問題になり、思想・良心の自由との関係で「違憲・違法の疑いが強い」と大阪弁護士会会長が声明を発表するなど各界から反対の声があがっていました。それなのに市でも同様の条例を可決したのです。 3月13日、大阪府立和泉高校(岸和田市)の卒業式で橋下氏の友人の中原徹校長(公募校長)が「君が代」斉唱の際に教職員の口元をチェックしていたことが判明。「そこまでやるの