日々の雑感的なもの ― 田崎晴明 一覧へ 最新の雑感へ タイトル付きのリスト リンクのはり方 前の月へ / 次の月へ 茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。 2012/10/8(火) 今を去ること三十数年。 中学時代の田崎は、何人かの友人と「ロックミュージシャンが年をとったらどうするだろうか」という話をしていた。 友人 A:やっぱし、ハードロックは体力が続かないから無理だろ。すぐ死ぬ奴も多いし。 友人 B:ああ。でも、イエスとかは、おっさんになっても、続けると思うな。 友人 C:確かに。クラシックの人はもちろん年をとってもやってるし。ジャズもじいさんになってもやるよな。 田崎(中学生):なるほどなあ。でも、十年後とかに渋いおじさんになってやっているイエスとか、想像できないなあ。 どこからともなく五十過ぎのおっさんが現れて会話に割っ
一日に摂取するセシウムの量と被ばく量は比例する。 だから、たとえば一日に平均で 10 ベクレルを摂取するときは、この表の値をそのまま 10 倍すればいい。 たとえば、成人が一日に平均で 200 ベクレルずつの放射性セシウムを摂取し続けたとする。 上の表を 200 倍すればいいので、年間の被ばく量は 5.6 × 200 = 1120 μSv ≒ 1.1 mSv とわかる(もし外部被ばくもあれば、年間の外部被ばくの量をこれに足す)。 よく言われる「年間 1 ミリシーベルト」というのがこのあたりというわけだ。 食品の汚染と食事の状況を具体的に想定して一日の平均の放射性セシウムの量を求めれば、同じようにして年間の被ばく量の見積もりができる。 セシウムは体に何ベクレルくらいたまるのか? セシウムによる内部被ばくについては別の視点から考えることもできる。 自然界にずっと昔からあるカリウム 40 による
公開: 2012年3月10日 / 最終更新日: 2012年3月21日 放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説 講演会「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」の記録 2012 年 3 月 10 日、「つながろう柏! 明るい未来プロジェクト」のお招きで野尻美保子さんといっしょに柏で講演をした。 当日の録画も公開していただいたので、資料やスライドともに、ここにまとめておく。 講演会の案内より 去年の 3 月の原子力発電所事故で飛び散った放射性物質とは、これから先、何年も何年もつきあっていかなくてはなりません。ここでは、放射能について考えていくための基礎的な知識をなるべくわかりやすく話そうと思います。 そもそも放射能とは何なのか、なぜ放射能にはふつうの「常識」が通じないのかといったことを、できるだけ正確に解説します。また、私の専門ではありません
日々の雑感的なもの ― 田崎晴明 一覧へ 最新の雑感へ タイトル付きのリスト リンクのはり方 前の月へ / 次の月へ 茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。 2011/12/4(日) やりたいこと・やるべきことが、稠密に存在する感覚。 絶対に不可能な量ではないが、ヘタをするとぼくに許された時空からあふれてしまいそうなくらいの、ちょうどギリギリのたぷたぷの量。 ともかく、「イジング本」は(最後のではなく)ベータ版完成にむけた最後のがんばりだ。400 ページ超をすべて印刷して、しっかりと赤を入れて読む。 そのあと原との最終調整がすんだら、ベータ版の査読者を募集する。 非平衡熱力学関連の初めての数学的に厳密な仕事の論文の草稿は、発作的にものすごい短時間で主要結果を書ききったあとは放置状態。 最後の証明を手直しして、例を書いて、イントロと
目次へ 公開: 2011年8月4日 / 最終更新日: 2012年4月1日 更新情報を Twitter で伝えます 放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説 本文(「内部被ばくもシーベルト(でも、ややこしい)」)にも書いたように、内部被ばくによるリスクも、シーベルト(Sv)を単位にする実効線量に換算して、外部被ばくと同じように扱うやり方が ICRP などが認める「公式の考え」の一部になっている。 不幸にして内部被ばくが日常の話題になってしまった今日の日本では、このようなリスクの評価がどういう考え方で、どういう手続きを踏んで行なわれているかは、新たな「常識」として知っておくべきことになったと思う。 内部被ばくについては様々な議論があるわけだが、「公式の考え」を擁護するにせよ批判するにせよ、リスク評価の基本は知っておいたほうがいい。 ここでは、ICRP の内部被
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