東京の公立福生病院でおととし人工透析が中止された女性が死亡した問題を受け、日本透析医学会は、差し迫った状態ではない患者が透析の中止を希望した場合の対応についての考え方を示し、必要性を繰り返し説明するなどとした新しいガイドラインの案をまとめました。 この問題を受け、日本透析医学会は新たに「終末期でない患者」が人工透析の中止や見合わせを希望した場合にどう対応するかその考え方を盛り込んだ、ガイドラインとして使われる提言の改定案をまとめました。 この中では、医療チームは、患者に対して透析を行わなければ数日から数週間以内に死に至ることを伝え、必要性を繰り返し説明すること、また、中止や見合わせについて合意したあとでも、透析を続けてもらうため可能なかぎり説明するとしています。 そのうえでも患者や家族の意思が変わらない場合には、意思を確認する書類を作成したうえで、中止や見合わせが許容されうるとしています。