博覧強記の読書家、読書猿。古今東西の名著で蓄えた膨大な知識を生かし、これまで『アイデア大全』『問題解決大全』などのヒット作を世に出してきた。そんな彼の新刊『独学大全』は、これまで自力で学んできた彼の考え方のエッセンスが詰まっている。独学にとどまらず、日常生活やビジネスなど様々な場面で応用可能なライフハックを、『独学大全』から紹介する。 「ペン1本でできる速読法」を伝授した、前回の記事はこちら 効率よく学ぶための技法 「混沌に順応することはむずかしいけれども、それはできる。このわたしが生きた証拠だ――やればできる」 アメリカの小説家カート・ヴォネガット・ジュニアの作品『チャンピオンたちの朝食』の一節だ。 独学者とは孤独な存在である。誰かに学ぶことを強要されたわけではなく、自ら主体的に「独学」を選択して、学びの中に身を置いている。定期テストの点数など学びの結果を求められない代わりに、自分で行動