妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、今月9日までの1週間に新たに500人以上増え、ことし、1万人を超えたことが分かりました。 患者の9割は大人で、専門家は「会社の同僚から感染したケースも多い。職場でも感染予防に取り組んでほしい」と話しています。 熱や発疹などの出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。 国立感染症研究所によりますと、今月9日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は全国で517人で、ことしに入ってからの患者数は1万人を超えました。 これは、平成20年に今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった去年1年間の4倍以上です。 流行は、関西と首都圏を中心に広がっていて今月9日までの1週間の患者は、▽大阪府が最も多く129人▽次いで東京都が82人▽神奈川