クリックして拡大する瑠璃色をモチーフにした電飾で奈良の名所をライトアップする「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」の試験点灯が行われた=7日午後、奈良市の新公会堂(渡守麻衣撮影) 冬の夜に光の回廊を演出する「しあわせ回廊 なら瑠璃絵(るりえ)」の試験点灯が7日、奈良市の奈良公園一帯で行われ、観光客らが幻想的な光に包まれながら、そぞろ歩きを楽しんだ。 冬の閑散期に観光客を呼び込もうと、昨年初めて開催された。会期中約40万人の人出が見込まれている。 午後6時ごろから、東大寺や奈良国立博物館、県新公会堂など各所で約10万個のLED(発光ダイオード)が灯されると、家族連れやカップルらが淡い光に歓声をあげていた。 点灯は今月8~14日、いずれも午後5時半~8時半に行われ、興福寺五重塔もライトアップされる。障害者や高齢者を対象に、県新公会堂や春日大社などのコースを移動する無料の電気バスも運行される。
春日若宮おん祭「お渡り式」で時代衣装に身を包み練り歩く人たち=17日午後0時49分、奈良県奈良市(沢野貴信撮影) 師走の大和路を時代絵巻で彩る春日大社(奈良市)の摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」で17日、メーン行事の「お渡り式」が境内周辺で行われ、芸能集団や大名行列など千人が練り歩いた。 「日本最古の芸能の祭典」で知られる「おん祭」は、平安時代後期の保延2(1136)年、関白の藤原忠通が天下泰平を願って始め、今回で875回目。 「お渡り式」は正午に奈良県庁前を出発。風流傘の付き人を伴った巫女(みこ)が騎乗する「拝殿(はいでん)八乙女(やおとめ)」や、5.5メートルの大型太刀を担ぐ「野太刀(のだち)」、紫や緑、黄など5色の御幣(ごへい)を掲げた「田楽座」などが約3キロを行進し、平安から江戸にかけての壮麗な風俗を再現した。 同大社の「一の鳥居」近くでは、つづら笠(かさ)をかぶった稚児が矢
奈良市の春日大社宝物殿で、平城遷都1300年を記念した特別展「平安の正倉院2 花開く舞楽の美」が開かれている。同大社に伝わる貴重な舞楽面や装束など、国宝1点、重要文化財7点を含む約50点を展示。来年1月16日まで。 舞楽は奈良時代に大陸から伝わり、平安時代には宮中や寺社で盛んに演奏された。同大社には平安時代以来の面や装束、楽器が多数残る。春日若宮おん祭では、今も十数曲が奉納される。 舞楽面「地久(ちきゅう)」(平安時代、重文)は西域の人をモデルにしたとされ、鼻が高く、特徴的な表情。「胡徳楽(ことくらく)」などの舞いで使われる「雑面(ぞうめん)」(江戸時代)は、映画「千と千尋の神隠し」で登場する「春日さま」のモデルとなった。 奈良時代に流行したポロに似たスポーツ「打毬(たぎゅう)」を舞いに仕立てた「打毬楽」で使われる毬杖(ぎっちょう)(スティック)と毬子(きゅうし)(ボール)のほか、色やデザ
春日大社(奈良市)で社殿などを20年に1度修理する「式年造替(しきねんぞうたい)」で、今年度に予定されていた着到殿(重文)の屋根葺(ふ)き替え工事が、来年度以降に延期されたことが13日、わかった。 着到殿は916年創建で、現在の建物は1413年の再建。毎年3月の大祭・春日祭で、天皇陛下の使いによる儀式が催される。屋根は檜皮(ひわだ)葺きだが、穴が開いてムササビが出入りするなど傷みが激しく、約40年ぶりに葺き替えが計画されていた。同大社などによると、長さ75センチの檜皮が20万枚程度必要だが、京都や島根などでも神社の葺き替え工事があり、枚数が確保できなかったという。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く