公訴時効見直し勉強会の中間報告についての発表後、記者の質問に答える森英介法相=国会内で2009年4月3日午前8時46分、藤井太郎撮影 森英介法相は3日の閣議後会見で、殺人事件など凶悪・重大事件の公訴時効を見直す勉強会の検討結果を発表した。法改正する場合の方策として、時効の廃止や期間の延長など4案を挙げたが、結論は出さなかった。法改正した場合、改正前に発生した事件へのさかのぼっての適用(遡及(そきゅう)適用)が可能かどうかも含めて検討し、夏ごろまでに新たな方向性を打ち出す。 制度見直しの必要性については、昨年以降、殺人事件の被害者遺族が廃止などを訴えている点を挙げ「被害者の声や国民の正義観念を十分に踏まえた検討が必要」と指摘。一方で05年施行の刑事訴訟法改正で時効期間が延長されていることから、「現時点で再び改正する必要があるかも検討する」とした。 新たな方策として、(1)時効の廃止(2)時効