セルクマに関するcinemacのブックマーク (10)

  • 今年のベスト3 - シャングリラ屯田兵

    1 X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2 猿の惑星:創世記 3 リアル・スティール 1位は色々な要素が万遍なくステキすぎたので・・・今年は振り返ってみると個人的に高評価な作品が多かったのだけど(DVD鑑賞含む)、時間が経ってみると意外と印象に残ってない感じで。2、3位が最近みた映画になってしまったというのはそういうこともあるかもしれません。『ソーシャル・ネットワーク』、『トゥルー・グリット』などももちろん素晴らしかったのですが、「俺の映画」ではなかったということなのかな。 さて、3位は確かにウェルメイドなだけと言われかねない映画ではあるけれど、居心地が悪くなるほど都合のいい話ではないというか、そのさじ加減の絶妙さ故に。2位も(予告編から想像されるほど)大風呂敷広げ過ぎではなく、映像で語るという映画のメディア特性に意識的な、そして繊細としか言いようがない(猿なのに!)演出の妙を評価し

    今年のベスト3 - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2011/12/24
    「三本の矢」の話は今年屈指の名シーンでしたよね・・・あれはシーザーさんについていかざるを得ない。
  • 犬の力(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵

    各方面で激賞されていたので期待値がやや上がりすぎていたのかも・・・思ったよりあっさりな読後感でした。ただクライマックスに向けてドライブされるストーリーテリングの妙は、さすがに筆者だけあって安定感がありました。(顧みるに『ボビーZ』はこの作品の習作的な感じだったな。) ちょっと肩透かしな印象の理由を考えると大きく2つあって、1.30年という長い期間を対象にしている割に「クロニクル感」に乏しい(これはどういう物語を期待していたか、という先入観とのギャップも大きいと思うのですが)。2.主要人物たちが割りと早い段階でストーリー上の配置が決定してしまう。そのためあまり「運命のいたずらで」というプロットの醍醐味が感じられない。という点。 ただ、麻薬戦争の供給側と取り締まる側という二つの勢力(配置)に縛られていないのが、国のエージェントとしてグレーゾーンの汚れ仕事を引き受けるスカーチと、ヘルズ・キッチン

    犬の力(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2010/10/25
    そうですか!「フランキー」楽しみです!
  • インセプション(クリストファー・ノーラン) - シャングリラ屯田兵

    来『メメント』的な規模でさらっと撮るのが望ましい話であるところを、監督や出演者の格とか、『ダークナイト』の後だからといった事情で、物語上要請される以上の規模の作品になってしまった、という印象でした。もちろんビッグバジェットのおかげで撮れた、「実写塊魂」的なあのシーンや、ドラえもんのひみつ道具を彷彿とさせる無重力バトルの場面はすごく魅力的だったのだけど、尺の長さ含めて(雪の要塞のシーンは丸々いらなかったのでは?)バランスが悪い気がして・・・以下ネタバレ含む感想メモです。 ・ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは当に格好良かった。今作で一般にもブレイクするのでは? ・ケイパーもの定番の仲間集めシーンはやっぱりワクワクしますね。しかし海千山千の奴らのはずなのに、リーダーの不安定さに誰もダメ出しできないというのはチームとしていかがなものか。いい人すぎるだろ・・・ ・「彼らは目覚めに来ているのです」と

    インセプション(クリストファー・ノーラン) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2010/07/19
    シャープな解釈をありがとうございました!設計士の役割はなるほどですね・・・いろいろ書いたけど、また確認しながら観たくなりました。
  • 決断の3時10分(デルマー・デイヴィス) - シャングリラ屯田兵

    『3時10分、決断のとき』のオリジナルです。大きな違いは、駅までの道中の行程をあっさりとばすところ。しかもそこからが結構長い。そのため、弾丸の代わりに言葉が飛び交う会話劇としての色合いがより濃くなっていた印象を受けました。しかも息子が同道しないため、個人的にはリメイクでの泣かされどころだった「俺の生き様をその目で見届けてくれ」という趣旨はかなり薄くなりました。 ただ、だからつまらないかといえば全然そういうことはなくて。誰が何を決断するのか?という点に焦点が絞られているため、サスペンスの度合いはこちらのほうが高い。しかもリメイクをご覧になった方ならお察しいただけるかと思いますが、息子が関与しないため決着の着け方も随分違います(オリジナル派の方も多いだろうなと推察)。ともあれ、リメイク対象としてこの作品を取り上げた製作者の慧眼と、そのアレンジの素晴らしさを改めて賞賛したいと思いました。 ☆☆☆

    決断の3時10分(デルマー・デイヴィス) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2010/02/22
    どちらとも選び難い良さがそれぞれにありますよね。強いて言えば結末はオリジナル派かなあ。機会があったら是非ご覧ください。
  • カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー) - シャングリラ屯田兵

    (自らに科した)冬の課題図書をようやく読み終えました(光文社の新訳版)。てっきりカラマーゾフ一族にまつわる一大クロニクルなんだと思ってたら、直接語られるのは3日+数ヶ月の期間に過ぎないんですね。メジャーすぎて読んだ気になっている定番の名作でも、やはり実際に読んでみないことには、と(何度目になるか知れないけれど)改めて。(ということも踏まえて『生きる技術は名作に学べ』は謹んで購入させていただきます。)以下、読んでた時の感想をつらつらと。 ・登場人物に寄り添ったり、俯瞰したりと語りの視点が自在。しかもあらゆる人物は他の人物の見解によって相対化され、それは聖人的なポジションのゾシマ長老すら例外ではないという徹底ぶり。それだけにアリョーシャの殆どチートキャラのような無垢さが一種異様なほどに際立っているのだけど、やっぱりこれは「来るべき第2部」への伏線だったとしか思えない。続きが知りたかったねえ・・

    カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/01/01
    本年もよろしくお願いいたします!Dirk_Digglerさんのご感想もぜひ伺いたいです。
  • アバター(ジェームズ・キャメロン) - シャングリラ屯田兵

    キャメロンはやはり盛り上げどころを心得てますね。端的にいって、大メロドラマ(かなりナウシカ風味)なんだけど。 「アバター」は主人公ジェイクの分身であると同時に、観客である我々が初めて体験する「CGで構築された3D世界」での仮想身体でもある、というように構造と物語が不可分なところがポイントなんだと思うのだけど、それだけにこの手が使えるのは一回きりではないだろうか、とも思った。正直、長時間立体視を要求されるのはしんどかったし。ただ3D映画としてのこなれ具合は監督が長年苦慮した甲斐あって、(冒頭にあった『アリス・イン・ワンダーランド』のトレーラーの旧態依然としたペラペラ3Dぶりに同情を禁じえないほど)かなりナチュラルだった。 それとモーション・キャプチャーにおける眼の演技は当に重要であることだなあと。その点を重視した監督の慧眼。世間では(予告編での)エイリアン造型の感情移入し難さが話題になって

    アバター(ジェームズ・キャメロン) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2009/12/29
    そうなんですよ。いっそパキッと明瞭な普通版で改めて観てみようかなと。
  • ワイルド・バレット(ウェイン・クラマー) - シャングリラ屯田兵

    イタリアンマフィアの構成員ジョーイは、麻薬取引の際、金を掠め取ろうとした悪徳警官を射殺した銃の処分を命じられる。それは何でもない仕事のはずだったが、隣家に住む息子の友人オレグが継父を射殺(未遂)したことからあらぬ方向へ・・・ 冒頭こそパルプ・フィクション発ロック・ストック経由のタランティーノ・フォロワーみたいだったけれど、オレグが逃走してから俄然面白くなりました。あと一歩のすれ違いで「その銃」が手に入らない、状況設定の妙。練られた脚(監督自身によるもの。元々脚出身の人なのかな?)も良かったけれど、正攻法の演出でいける監督なんだと思います。(それだけに、カッコいいつもりで時々入るガチャガチャしたエフェクトやカメラが逆にもったいない。) ところで途中で気付くのですが、これはジョーイじゃなくてオレグが主人公の「地獄めぐりの一夜もの」の変奏なんですね。気丈な娼婦に優しくされたり、変態夫婦に拉致

    ワイルド・バレット(ウェイン・クラマー) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2009/07/15
    なんか・・・すんません。いや、ラストありです!(笑)正直想像以上に面白くてびっくりしました。
  • EDWARD HOPPER(Rolf G.Renner) - シャングリラ屯田兵

    名前は知らずとも、誰でも一度は何かしらの彼の作品(とりわけ画像を載せた「Night hawks」は有名ですが)を見た事があると思われるエドワード・ホッパー。その画集です。 『ベンジャミン・バトン』の映画化に併せて、フィッツジェラルドの短編集が角川文庫から出されたのですが、そのカバーに「夜更かしの人々(原題:Night hawks)」が使われていたのですね。それが一押しになって急遽衝動買い。ホッパーの画はクリエイターたちにインスパイアを与えるところ大のようで、特に映画制作者にはその影響を公言している人も多い(ex.カウリスマキ、ヴェンダース)。確かに構図を引用したと思しき映画は結構あるような。そしてそれだけ吸引力のある画だと思います。 実は最近ホッパーを思い出したのは村上訳の『ロング・グッドバイ』を読んだ時で、ネットで感想検索をしていたらやはりどこかで言及されていたのでした(ちなみに「夜更か

    EDWARD HOPPER(Rolf G.Renner) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2009/03/21
    正直、サスペリアPART2気付いておりませんでした・・・ごく幼い頃、宣伝が余りに恐ろしくて怖い夢を見た覚えがあります。
  • ドクター・アダー(K.W.ジーター) - シャングリラ屯田兵

    内容についてはid:Dirk_Digglerさんのこちらを参照いただくのがよろしいかと。いつもながらネタバレなしなのに的を射た熱い感想です。 それ以外の個人的メモ。翻訳はサイバーパンクの伝道師、故、黒丸尚だったんですね。実際の事情は知らないけれど、ギブスンといえば黒丸訳→サイバーパンクのビジュアル・イメージは『ブレードランナー』が確立→ブレランといえばディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が原作→ブレランの続編(「電気羊」に非ず)を書いてるのがジーター、しかもこの作品の序文はディックが書いているし、なおかつ物語自体も「コンピューター・ネットワークに拡張された精神」が登場するし。お、上手いこと繋がった?(ところで今回ウィキペディアで知ったのですが、黒丸氏も電通の人だったんですね。鏡明もそうだけど、SF界は二束のわらじで行ってる人が意外と多いな。) 実は、読む前はバタイユの『眼球譚』

    ドクター・アダー(K.W.ジーター) - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2009/01/21
    いい本を教えていただきありがとうございました。ベスターは「虎よ、虎よ!」がやっぱりお奨めです。
  • 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル) - シャングリラ屯田兵

    雑誌などのレビューでもキングの息子ということは伏せてあるものが多かった。販売上は強力なフックだと思うのだけれど、やっぱり先入観を排して読んで欲しいということなんでしょうか。 さて内容ですが、収録作はどれも水準以上と断言してよいと思います。ただ圧倒的な傑作というのもなかったかなあ。気に入った作品は、 ○アンソロジストとして長年活動し、ホラーというジャンルに愛憎半ばする思いを抱く主人公が見つけた「まれに見る有望新人」とは?後半の転調が効果的な:『年間ホラー傑作選』 ○僕の親友はビニール風船でできていた。ヒル版「スタンド・バイ・ミー」:『ポップ・アート』 ○キングの息子も野球好きなのか?しみじみさせる親子愛:『うちよりここのほうが』 ○ラムジー・キャンベル風不条理劇:『おとうさんの仮面』 とにかく器用というか、なんでも書けるレンジの広さは素直に賞賛したいところ。ただ一方で器用貧乏というか、なまじ

    20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2008/12/25
    僕も実は『ドクター・アダー』買っております。冬休みの課題図書ということで・・・
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