ブックマーク / cinemac.hatenablog.com (17)

  • 今年のベスト3 - シャングリラ屯田兵

    1 X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2 猿の惑星:創世記 3 リアル・スティール 1位は色々な要素が万遍なくステキすぎたので・・・今年は振り返ってみると個人的に高評価な作品が多かったのだけど(DVD鑑賞含む)、時間が経ってみると意外と印象に残ってない感じで。2、3位が最近みた映画になってしまったというのはそういうこともあるかもしれません。『ソーシャル・ネットワーク』、『トゥルー・グリット』などももちろん素晴らしかったのですが、「俺の映画」ではなかったということなのかな。 さて、3位は確かにウェルメイドなだけと言われかねない映画ではあるけれど、居心地が悪くなるほど都合のいい話ではないというか、そのさじ加減の絶妙さ故に。2位も(予告編から想像されるほど)大風呂敷広げ過ぎではなく、映像で語るという映画のメディア特性に意識的な、そして繊細としか言いようがない(猿なのに!)演出の妙を評価し

    今年のベスト3 - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2011/12/24
    「三本の矢」の話は今年屈指の名シーンでしたよね・・・あれはシーザーさんについていかざるを得ない。
  • 義兄弟(チャン・フン) - シャングリラ屯田兵

    北朝鮮の工作員ジウォンは特別な思いを胸に最後のミッションに臨んでいた。これが終わればに会える・・・それは素性も定かでない「影」というコードネームの暗殺者による金正日の“はとこ”処理のサポート。しかし韓国国家情報院もその情報を掴んでいた。辛くもミッションは完遂したものの、誤解から裏切り者の烙印を押されたジウォン。故郷に戻れぬ年月も6年を迎えようとしたある日、偶然の巡り合わせから彼はある男に出会う。それは「最後の仕事」の阻止に失敗したせいで国家情報院から放逐されたハンギュだった・・・ という感じでジウォン視点で導入を書いてみましたが、実際の映画は主にハンギュ視点で進みます。でもやっぱり感情移入しやすいのはカン・ドンウォン演じる工作員の方だったかな、というか演技に完全に引き込まれてしまった。密告者として故国にも戻れず、子を人質に取られているから完全に寝返ることもできず、なによりそもそも国を愛

    義兄弟(チャン・フン) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2011/07/11
    久しぶりに韓国映画で「平熱の娯楽作」を観た、という印象でした。面白かった!
  • フランキー・マシーンの冬(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵

    冒頭、かなりの分量を割いて主人公フランクの送る日常の描写が続きます。ここから分かるのは彼が些細なことも疎かにしない「流儀」のある男だということ。思い出したのは『高く孤独な道を行け』で、ニールが師であるジョー・グレアムの「磨きや朝を作るような一見瑣末な事どもを軽んじてはいけない」という教えを反芻する場面でした。小さなことをゆるがせにしないということは、人生において筋を通すことを第一義とするということ。顧みると、作者は一貫してそういう「信念に殉ずる者たち」を描いてきたのだと思います。(正直、上下巻全部フランクの日常の話でも良かったくらい。) さて今回気付いたのが、「心ならずも始めてしまった仕事に生まれついての素質があって、周囲から求められるままに力を発揮するうちに、いつしか人生が才能によって規定されてしまう」というモチーフ。フランクの「殺しに天賦の才がある」という部分は『犬の力』のカランの

    フランキー・マシーンの冬(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/12/20
    うわわ、なんだかネガティブなニュアンスに感じられたかもしれませんが、良かったのですよ!(「犬の力」も!)ありがとうございました。ガンガンリコメンドお願いします。感想の書き方もっと工夫しなきゃな・・・
  • 犬の力(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵

    各方面で激賞されていたので期待値がやや上がりすぎていたのかも・・・思ったよりあっさりな読後感でした。ただクライマックスに向けてドライブされるストーリーテリングの妙は、さすがに筆者だけあって安定感がありました。(顧みるに『ボビーZ』はこの作品の習作的な感じだったな。) ちょっと肩透かしな印象の理由を考えると大きく2つあって、1.30年という長い期間を対象にしている割に「クロニクル感」に乏しい(これはどういう物語を期待していたか、という先入観とのギャップも大きいと思うのですが)。2.主要人物たちが割りと早い段階でストーリー上の配置が決定してしまう。そのためあまり「運命のいたずらで」というプロットの醍醐味が感じられない。という点。 ただ、麻薬戦争の供給側と取り締まる側という二つの勢力(配置)に縛られていないのが、国のエージェントとしてグレーゾーンの汚れ仕事を引き受けるスカーチと、ヘルズ・キッチン

    犬の力(ドン・ウィンズロウ) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/10/25
    そうですか!「フランキー」楽しみです!
  • インセプション(クリストファー・ノーラン) - シャングリラ屯田兵

    来『メメント』的な規模でさらっと撮るのが望ましい話であるところを、監督や出演者の格とか、『ダークナイト』の後だからといった事情で、物語上要請される以上の規模の作品になってしまった、という印象でした。もちろんビッグバジェットのおかげで撮れた、「実写塊魂」的なあのシーンや、ドラえもんのひみつ道具を彷彿とさせる無重力バトルの場面はすごく魅力的だったのだけど、尺の長さ含めて(雪の要塞のシーンは丸々いらなかったのでは?)バランスが悪い気がして・・・以下ネタバレ含む感想メモです。 ・ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは当に格好良かった。今作で一般にもブレイクするのでは? ・ケイパーもの定番の仲間集めシーンはやっぱりワクワクしますね。しかし海千山千の奴らのはずなのに、リーダーの不安定さに誰もダメ出しできないというのはチームとしていかがなものか。いい人すぎるだろ・・・ ・「彼らは目覚めに来ているのです」と

    インセプション(クリストファー・ノーラン) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/07/19
    シャープな解釈をありがとうございました!設計士の役割はなるほどですね・・・いろいろ書いたけど、また確認しながら観たくなりました。
  • イヤホン散財記 - シャングリラ屯田兵

    iPod用のイヤホンは、最初オーディオテクニカのもの(3,000円くらい?)を使っていて、結構それなりに満足していたのだけど、もうちょっと良いものも試してみたいと購入したのがshureのSE115でした(legendary performanceっていう惹句が景気がよくていいじゃない)。なるほど、これは劇的に違う!・・・とはならなかったのだけど、確かに音に厚みがあってかつナチュラル。改めて聴くとオーディオテクニカの音はやっぱりペラペラしてる感じが否めませんでした(安いから仕方ないけど)。 ただ、「耳栓」と揶揄されるだけあって、遮音性は最高なのだけど、個人的に耳の穴が小さいこともあって、長く着けていると最小のイヤーピースでも圧迫感が耐えられない。やはりこういうゼロ距離で接する類の器具はそういうストレスが絶対に無視できない要素なので、音は良くてもなあ・・・と次のものをやむなく探すことに。 そこ

    イヤホン散財記 - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/05/16
    装着感は店頭で試してみるのがやっぱり一番だと思うのですが、ずっと聴いていて耳の負担になる音かどうかというのは買ってみないと・・・という部分はありますよね。値段とのバランス含めMetroFi 170は結構お薦めです。
  • SFマガジン6月号「スチームパンク・リローデッド」 - シャングリラ屯田兵

    スチームパンクって彼の地では結構なムーブメントになっているそうで。解説では、映画『シャーロック・ホームズ』での意匠にも言及がありましたが、なるほど納得。実は『ウルフマン』のちょっと唐突なリメイクにも何故また?と思っていたのだけど、19世紀末ゴシック・ロマンス趣味もスチームパンクのサブジャンルとして包含されるらしいので、同じトレンドの一環だった訳ですね。 ところで題であるところの、スチームパンク小説は敬遠してほとんど読んでこなかったので、今度ちゃんと読んでみようかな。

    SFマガジン6月号「スチームパンク・リローデッド」 - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2010/05/02
    ありがとうございます。実は今回の特集を読んでいて思い出したのが、伊藤さんのその記事(特に熱心に読み始めた頃だったので)とDirk_Diggler さんつながりでジーターの「悪魔の機械」でした。今度読んでみます!
  • 銃、ときどき音楽(ジョナサン・レセム) - シャングリラ屯田兵

    「ハードボイルド」って当に使い減りしない形式ですね。これはとても良かったです。 近未来のサンフランシスコ、市民はカルマとよばれる点数で減点管理され、社会の不満のガス抜きに政府は合成ドラッグを合法化していた。人々の孤立化は進み、進化療法により知能が増大した動物を愛玩対象以上の伴侶として選ぶものも多い。メトカーフはもと警察官ならぬ検問官で、今はしがない民間検問官をしている。今日も糊口をしのぐため事務所に足を運んだが、彼には事件の予感がしていた。その予感は大当たり、2週間前に降りた仕事の依頼人が殺されたというのだ・・・ 主人公はとにかくよく殴られ、自分の思う「筋を通す」ために、強大な権力者に対して無茶な戦いを挑む、というのは例によってハードボイルドものの典型。(強いて言えば明確なファム・ファタールが存在しないかな。)一人称であるにも関わらず、自分の掴んでいる「事件の真相」を読者にオープンにしな

    銃、ときどき音楽(ジョナサン・レセム) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/04/01
    恐縮です・・・個人的にはとてもツボだったので。映画化オプションも最近売れたそうですよ。
  • 地獄の黙示録:特別完全版(フランシス・コッポラ) - シャングリラ屯田兵

    アポカリプスなう、という訳で『闇の奥』を読んだらすごく久しぶりに観たくなって。ちなみに「完全版」を見るのは初めてでした。(人によってはネタバレかもしれません。) 翻案だけあって、基的な精神は記憶していたよりも忠実な映画化でした(どころか、まんまなビジュアル化もちらほら)。ただ結末は「映画的な決着の着け方」を意識してか、『金枝篇』(実際、「カーツの書斎」にも置かれている)において言及されていることで有名な、物語の原型のひとつでもある「王殺し」をなぞっていて、結果的に全体の印象が違います。実際のところは、エンディングを決めないまま見切り発車でクランクインしたコッポラが、適切な終わらせ方を見出せずに途方にくれていたところ、友人が助け舟をだしたのが件の『金枝篇』だったということですが。原作はむしろ、デニス・ホッパー扮するカメラマンのセリフのように「終わりはドカンと派手な爆発じゃなくて、メソメソと

    地獄の黙示録:特別完全版(フランシス・コッポラ) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/03/10
    トラ含め全般的にむちゃしてるなあ・・・って感じの作品ですよね。実はツイッターまだやってないんですよ。やっぱり始めたほうがいいのかなあ・・・
  • 決断の3時10分(デルマー・デイヴィス) - シャングリラ屯田兵

    『3時10分、決断のとき』のオリジナルです。大きな違いは、駅までの道中の行程をあっさりとばすところ。しかもそこからが結構長い。そのため、弾丸の代わりに言葉が飛び交う会話劇としての色合いがより濃くなっていた印象を受けました。しかも息子が同道しないため、個人的にはリメイクでの泣かされどころだった「俺の生き様をその目で見届けてくれ」という趣旨はかなり薄くなりました。 ただ、だからつまらないかといえば全然そういうことはなくて。誰が何を決断するのか?という点に焦点が絞られているため、サスペンスの度合いはこちらのほうが高い。しかもリメイクをご覧になった方ならお察しいただけるかと思いますが、息子が関与しないため決着の着け方も随分違います(オリジナル派の方も多いだろうなと推察)。ともあれ、リメイク対象としてこの作品を取り上げた製作者の慧眼と、そのアレンジの素晴らしさを改めて賞賛したいと思いました。 ☆☆☆

    決断の3時10分(デルマー・デイヴィス) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/02/22
    どちらとも選び難い良さがそれぞれにありますよね。強いて言えば結末はオリジナル派かなあ。機会があったら是非ご覧ください。
  • カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー) - シャングリラ屯田兵

    (自らに科した)冬の課題図書をようやく読み終えました(光文社の新訳版)。てっきりカラマーゾフ一族にまつわる一大クロニクルなんだと思ってたら、直接語られるのは3日+数ヶ月の期間に過ぎないんですね。メジャーすぎて読んだ気になっている定番の名作でも、やはり実際に読んでみないことには、と(何度目になるか知れないけれど)改めて。(ということも踏まえて『生きる技術は名作に学べ』は謹んで購入させていただきます。)以下、読んでた時の感想をつらつらと。 ・登場人物に寄り添ったり、俯瞰したりと語りの視点が自在。しかもあらゆる人物は他の人物の見解によって相対化され、それは聖人的なポジションのゾシマ長老すら例外ではないという徹底ぶり。それだけにアリョーシャの殆どチートキャラのような無垢さが一種異様なほどに際立っているのだけど、やっぱりこれは「来るべき第2部」への伏線だったとしか思えない。続きが知りたかったねえ・・

    カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2010/01/01
    本年もよろしくお願いいたします!Dirk_Digglerさんのご感想もぜひ伺いたいです。
  • アバター(ジェームズ・キャメロン) - シャングリラ屯田兵

    キャメロンはやはり盛り上げどころを心得てますね。端的にいって、大メロドラマ(かなりナウシカ風味)なんだけど。 「アバター」は主人公ジェイクの分身であると同時に、観客である我々が初めて体験する「CGで構築された3D世界」での仮想身体でもある、というように構造と物語が不可分なところがポイントなんだと思うのだけど、それだけにこの手が使えるのは一回きりではないだろうか、とも思った。正直、長時間立体視を要求されるのはしんどかったし。ただ3D映画としてのこなれ具合は監督が長年苦慮した甲斐あって、(冒頭にあった『アリス・イン・ワンダーランド』のトレーラーの旧態依然としたペラペラ3Dぶりに同情を禁じえないほど)かなりナチュラルだった。 それとモーション・キャプチャーにおける眼の演技は当に重要であることだなあと。その点を重視した監督の慧眼。世間では(予告編での)エイリアン造型の感情移入し難さが話題になって

    アバター(ジェームズ・キャメロン) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2009/12/29
    そうなんですよ。いっそパキッと明瞭な普通版で改めて観てみようかなと。
  • ワイルド・バレット(ウェイン・クラマー) - シャングリラ屯田兵

    イタリアンマフィアの構成員ジョーイは、麻薬取引の際、金を掠め取ろうとした悪徳警官を射殺した銃の処分を命じられる。それは何でもない仕事のはずだったが、隣家に住む息子の友人オレグが継父を射殺(未遂)したことからあらぬ方向へ・・・ 冒頭こそパルプ・フィクション発ロック・ストック経由のタランティーノ・フォロワーみたいだったけれど、オレグが逃走してから俄然面白くなりました。あと一歩のすれ違いで「その銃」が手に入らない、状況設定の妙。練られた脚(監督自身によるもの。元々脚出身の人なのかな?)も良かったけれど、正攻法の演出でいける監督なんだと思います。(それだけに、カッコいいつもりで時々入るガチャガチャしたエフェクトやカメラが逆にもったいない。) ところで途中で気付くのですが、これはジョーイじゃなくてオレグが主人公の「地獄めぐりの一夜もの」の変奏なんですね。気丈な娼婦に優しくされたり、変態夫婦に拉致

    ワイルド・バレット(ウェイン・クラマー) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2009/07/15
    なんか・・・すんません。いや、ラストありです!(笑)正直想像以上に面白くてびっくりしました。
  • EDWARD HOPPER(Rolf G.Renner) - シャングリラ屯田兵

    名前は知らずとも、誰でも一度は何かしらの彼の作品(とりわけ画像を載せた「Night hawks」は有名ですが)を見た事があると思われるエドワード・ホッパー。その画集です。 『ベンジャミン・バトン』の映画化に併せて、フィッツジェラルドの短編集が角川文庫から出されたのですが、そのカバーに「夜更かしの人々(原題:Night hawks)」が使われていたのですね。それが一押しになって急遽衝動買い。ホッパーの画はクリエイターたちにインスパイアを与えるところ大のようで、特に映画制作者にはその影響を公言している人も多い(ex.カウリスマキ、ヴェンダース)。確かに構図を引用したと思しき映画は結構あるような。そしてそれだけ吸引力のある画だと思います。 実は最近ホッパーを思い出したのは村上訳の『ロング・グッドバイ』を読んだ時で、ネットで感想検索をしていたらやはりどこかで言及されていたのでした(ちなみに「夜更か

    EDWARD HOPPER(Rolf G.Renner) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2009/03/21
    正直、サスペリアPART2気付いておりませんでした・・・ごく幼い頃、宣伝が余りに恐ろしくて怖い夢を見た覚えがあります。
  • ドクター・アダー(K.W.ジーター) - シャングリラ屯田兵

    内容についてはid:Dirk_Digglerさんのこちらを参照いただくのがよろしいかと。いつもながらネタバレなしなのに的を射た熱い感想です。 それ以外の個人的メモ。翻訳はサイバーパンクの伝道師、故、黒丸尚だったんですね。実際の事情は知らないけれど、ギブスンといえば黒丸訳→サイバーパンクのビジュアル・イメージは『ブレードランナー』が確立→ブレランといえばディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が原作→ブレランの続編(「電気羊」に非ず)を書いてるのがジーター、しかもこの作品の序文はディックが書いているし、なおかつ物語自体も「コンピューター・ネットワークに拡張された精神」が登場するし。お、上手いこと繋がった?(ところで今回ウィキペディアで知ったのですが、黒丸氏も電通の人だったんですね。鏡明もそうだけど、SF界は二束のわらじで行ってる人が意外と多いな。) 実は、読む前はバタイユの『眼球譚』

    ドクター・アダー(K.W.ジーター) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2009/01/21
    いい本を教えていただきありがとうございました。ベスターは「虎よ、虎よ!」がやっぱりお奨めです。
  • 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル) - シャングリラ屯田兵

    雑誌などのレビューでもキングの息子ということは伏せてあるものが多かった。販売上は強力なフックだと思うのだけれど、やっぱり先入観を排して読んで欲しいということなんでしょうか。 さて内容ですが、収録作はどれも水準以上と断言してよいと思います。ただ圧倒的な傑作というのもなかったかなあ。気に入った作品は、 ○アンソロジストとして長年活動し、ホラーというジャンルに愛憎半ばする思いを抱く主人公が見つけた「まれに見る有望新人」とは?後半の転調が効果的な:『年間ホラー傑作選』 ○僕の親友はビニール風船でできていた。ヒル版「スタンド・バイ・ミー」:『ポップ・アート』 ○キングの息子も野球好きなのか?しみじみさせる親子愛:『うちよりここのほうが』 ○ラムジー・キャンベル風不条理劇:『おとうさんの仮面』 とにかく器用というか、なんでも書けるレンジの広さは素直に賞賛したいところ。ただ一方で器用貧乏というか、なまじ

    20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル) - シャングリラ屯田兵
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    cinemac 2008/12/25
    僕も実は『ドクター・アダー』買っております。冬休みの課題図書ということで・・・
  • ペンギン・カフェ・オーケストラ-ベスト- - シャングリラ屯田兵

    リアルタイムでは小学生だったので、今まで名前を聞いてもあまりピンとこなかったのだけど、これはいいですね。何か英国映画の劇伴みたいな感触。意外と前衛的な試みから構成されていたりする割りに、すごく聞きやすい。ブライアン・イーノのレーベル発ということなので、音楽史的にはアンビエントのはしりといった感じなのでしょうか。そういえばちょっと前にネットで話題になった、ウィンドウズの起動音やビープだけで成り立っている曲の元ネタはどうもこのPCOの「電話と輪ゴム」だったような気がしてきたな。(方法論が、というか。超ミニマル・サンプリング。これってよくある手法なのかしら?) 秋の夜長の読書にはもってこい。ご存知の方には今更ですが、これからの季節お奨めです。 ☆☆☆☆

    ペンギン・カフェ・オーケストラ-ベスト- - シャングリラ屯田兵
    cinemac
    cinemac 2008/09/19
    むしろDirk_Digglerさんの守備範囲の広さにほとほと感服いたします・・・
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