いまや、カギを掛けたからと言って安心できないご時世だ。今回訪れたBさんのお宅は、戸締りをきちんとしていたにもかかわらず、10月のある平日、空き巣に玄関から堂々と入られてしまった。専門家とともに読者のお宅を訪問して、住まいに潜む防犯上の盲点がないか診断するシリーズ企画の今回は第2回目。 編集協力/セコム IS研究所 甘利 康文氏、大妻女子大学家政学部 樋村 恭一氏 文/茂木 俊輔、写真/木村 輝 12月14日 今回訪れた場所は、東京区部の住宅地に建つ賃貸マンション。最寄り駅からは歩いて10分とかからない。マンションが出来たのは1990年代初めというから、住まいの防犯のことがいまほどには騒がれていない時代の建物といえる。ただ、賃貸マンションながらエントランスにはオートロックを採用しているので、何も対策が施されていないわけでもない。 Bさんの話をもとに、被害に気が付いた日の様子を再現してみよ