2016年09月05日 神戸大学バイオシグナル総合研究センターの鎌田真司教授、長野太輝研究員らと、国立がん研究センター研究所難治進行がん研究分野の江成政人ユニット長の研究グループは、肝がん細胞を濃度の異なる抗がん剤で処理することにより、アポトーシス細胞と老化細胞を誘導し、遺伝子の発現レベルを比較することで、細胞老化を制御する遺伝子の同定に成功しました。今後、これらの遺伝子の活性を抑制する薬剤を開発することで、効果の高い新たな抗がん剤の開発や、抗老化薬としての利用が期待されます。この研究成果は、8月22日に、「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。 生物は様々なストレスを受けながら生存していますが、ストレスの中でも特に放射線や紫外線、化学物質などは、直接DNAに対して損傷を与え、がんを引き起こす原因となります。生物は、DNAに損傷が起きると速やかに修復する機構を持
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