火消しプロジェクトなので、毎日数十件というバグが出ていた。 BTSのようなシロモノはなく、Excelでの障害管理表という(悪い意味での)一般的なバグ管理だった。 しかし、そこに書かれているのはバグの内容ばかり。 ああ、わかっていない。 エンジニアにとって、重要なのはバグの内容でもなければ、コードを書けもしない人の原因の推測でもない。 バグの再現手順だ。 再現さえできればバグの内容なんてすぐに把握できる。 だからバグの内容なんて1行程度の概要だけでいい。 でも再現手順がなければそのバグを再現するだけで相当の工数がかかる。 たとえば、どんなユーザーでログインしたのか? どんな画面遷移をしてその画面に行くのか? どんなIDのデータなのか? 画面上でどんな操作をすればバグが出現するのか? こういったことが記述され、すぐにでも再現できればバグの修正コストは相当低くなる。 そもそもの話で、管理表にバグ