酒は飲むけどどっちかって言うと甘党だったし、辛いのはもともと苦手だったのでとにかく「すげぇな」と……。食べ物じゃないと思ったよね。その当時そんなラーメン無かったからすごい衝撃でしたよ。俺は真っ赤になって、「北極」(辛さレベル10)なんかいつになったら食べられるのかなって思ったよね。 昔だから店内にはクーラーも無いし、きれいってわけでもないし、町の中華料理屋さんって感じだった。でも友達は結構ハマってて、他にお客さんもいっぱいいた。当時からにぎわってたんです。 メニューには辛いもの以外にも炒飯、ギョーザ、レバニラ炒めとかあったんだけれど、先代も辛いものが好きだからってどんどん辛いラーメンを作ってたら結局そっちばっかり出るようになったんだって。そうすると辛いもの以外は自然と無くなっちゃったとおやじさんは言ってました。俺が行き始めた時はもう既にやってなかった。先代が30年店をやっていたうちの、俺は
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