南米に生息する「ハキリアリ」というアリをご存じだろうか。 その名の通り葉っぱを切って集める習性を持つのだが、その使い道がすごいのだ。 そのまま餌として食べるのではなく、なんと集めた葉っぱを培地、そして肥料にしてキノコを栽培するのである。そう。なんと農耕を行うのだ。アリのくせに。いっちょまえに。
南米に生息する「ハキリアリ」というアリをご存じだろうか。 その名の通り葉っぱを切って集める習性を持つのだが、その使い道がすごいのだ。 そのまま餌として食べるのではなく、なんと集めた葉っぱを培地、そして肥料にしてキノコを栽培するのである。そう。なんと農耕を行うのだ。アリのくせに。いっちょまえに。
サイズからゲノムの複雑さまで、全てが規格外な「ミミウイルス」。発見以来、ウイルスの概念を覆し続けているこの巨大ウイルスで、今度は原核生物が持つCRISPR系に似た防御機構が見つかった。 ヴィロファージがミミウイルスに侵入する様子を描いたイラスト。 Credit: BSIP/UIG/Getty 光学顕微鏡で観察できるほど巨大なウイルスとして、最初に発見されたミミウイルス。その発見者である、エクス・マルセイユ大学(フランス)の微生物学者Didier RaoultおよびBernard La Scolaを中心とする研究チームは今回、ミミウイルスに、細菌やアーキアといった原核生物(核を持たない細胞からなる生物)で広く見られる適応免疫システム「CRISPR系」に似た防御機構が存在することを見いだし、Nature 2016年3月10日号249ページで報告した1。 ミミウイルスはアメーバを宿主とするウイル
大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックスの骨格標本。独ベルリン自然史博物館(2015年12月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/John MACDOUGALL 【6月8日 AFP】哺乳類が繁栄するようになったのは6600万年前に地球への小惑星衝突で恐竜が絶滅した後だとする通説は誤っていると主張する論文が8日、発表された。 この論文によると、われわれの祖先の温血動物は、大型肉食恐竜ティラノサウルス(Tyrannosaurus)や他の肉食恐竜がわが物顔で地球を闊歩(かっぽ)していた数百万年の間も繁栄し、拡散していた。さらに、小惑星が地球に衝突して半球に大嵐が巻き起こり、長期にわたる骨まで凍りつく地球の温度低下で、哺乳類は大きな打撃を受けていた。 論文の共著者で、米シカゴ大学(University of Chicago)進化生物学博士課程学生のエリス・ニューアム(Elis Newham)氏による
アルカリ金属を水に入れると派手に爆発する。化学の授業でおなじみのこの実験の反応機構が、実は長く誤解されてきたことが、ハイスピードカメラを使った研究で判明した。 ナトリウム‐カリウム合金の液滴が水中に落下する様子。左側は水面を斜め上から、右側は水面を斜め下から捉えた画像。金属液滴が水面に触れた直後、超高速でスパイクが形成されている様子が見て取れる。また、スパイクが成長していく過程では液滴周囲の溶液が青紫色に変化している。 Ref.1 金属ナトリウムや金属カリウムの塊を水中に投げ入れ、爆発を眺める。化学を使った悪ふざけの定番ともいえるこの爆発反応は、アルカリ金属の高い反応性を説明する実験として、何世代にもわたり化学を学ぶ学生たちを驚嘆させてきた。ところが今回、これまで単純明快とされてきたその反応機構の裏に、一連の興味深いプロセスが隠されていたことが明らかになった1。 アルカリ金属が水と接触して
オオシモフリエダシャク。灰白色と黒っぽい体色が確認できる(2016年6月1日提供)。(c)AFP/Nature / Institute of Integrative Biology / University of Liverpool / Ilik Saccheri 【6月2日 AFP】体色が灰白色から黒ずんだ色に進化したことで知られるガの一種、オオシモフリエダシャクについて、この進化を可能にした遺伝子を特定したとの研究結果が1日、発表された。暗黒色への進化は、工業化が進んだ19世紀英国の、煤煙で「暗化」した環境で、捕食動物の目から逃れるためだった。 別の研究では、同じ遺伝子の作用により、約40種のチョウに派手な黄色のしま模様が現れることが報告された。これは、目立つ黄色が有毒性を示す目印となり、捕食動物である鳥たちから身を守るすべとなるのだという。 それぞれ独立した研究論文として英科学誌ネイ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く