「グロソブの基準価額が6千円割れ寸前まで下落してきて不安です」というお便りを頂戴しました。調査しましたところ、今回の「ギリシャ問題」「ユーロ暴落」でグロソブの運用戦略が完全に裏目に出てしまったようです。安全を謳い文句にした人気投信の知られざる実態が明らかになりました。 グロソブは「世界の安全な国債に投資する」のが目的の投資信託ですから、もともと信用力の低いギリシャ国債は投資対象に入っていませんでした。ところが運用報告書を見ると、グロソブは2009年夏頃からギリシャ国債に手を出し始めていました。 理由は簡単に推測できます。 2009年1月、グロソブは運用成績低迷から分配金を40円から30円へと引き下げました。一方で、皆様ご承知のとおり、グロソブよりも良好な運用成績で高い分配金がもらえる投信はたくさんあります。その結果、運用成績低迷、分配金低下に見切りをつけられたグロソブは資金流出が止まらなく