「最近の若い人は、テレビをあまり見なくなっているので困っています」。国内のテレビ・メーカーやテレビ局などの関係者と話をすると、こんなぼやき声を聞くことがあります。 NHK放送文化研究所が2011年2月23日に公表した、「2010年 国民生活時間調査報告書」でも、テレビの視聴時間は若い世代ほど短いというデータが示されています。同調査は、NHK放送文化研究所が2010年10月に、10歳以上の国民7200人に対して実施したアンケートです(有効回答者は4905人)。これによると、テレビの視聴時間が最も長いのは70歳代で、どの曜日も男女とも1日4時間半以上となっています。これに対し、10〜20歳代の男性の平日の視聴時間は1日2時間を切っています。 1日15分以上テレビを視聴する人の比率も、若い世代ほど低い傾向が見られます。50歳代以上の男女は、どの曜日でもその比率が90%を超えているのに対し、例えば