有料施設が記録的な“不入り”に終わった横浜開港150周年記念イベント「開国博Y150」。先月27日の閉幕後も議会や市民から責任追及の声がやまず、野田由美子副市長が引責辞任する事態となった。「大失敗」のイメージが定着するなか、イベント全体を統括した現場の最高責任者が本紙の取材に応じ、会期中に辞職した中田宏・前横浜市長に代わって批判に猛反論した。 「そもそもY150は万博のような収益重視の興業イベントではなく、横浜という街の『観光力』と『市民力』を高めるのがテーマ。その意味でY150は成功だったと断言できます」 こう語るのは、Y150で総合プロデューサーを務めた小川巧記氏(54)。2005年の愛知万博で市民プロジェクトなどを成功させた手腕を買われ、中田前市長が招聘した人物だ。小川氏が続ける。 「無料会場も含めた市全体の3エリア8会場では700万人超の来場者を記録し、主体的に参加した市民も