Published 2024/07/28 17:03 (JST) Updated 2024/07/28 17:17 (JST) 戦争は侵略で、ただ民族の殺りくだった―。太平洋戦争末期から戦後にかけ、現在の群馬県邑楽町に住んでいた男性が書いた日記が見つかった。分析した元学芸員は「時代に翻弄(ほんろう)された当時の人々の率直な心情や認識を伝える貴重な日記だ」と話している。(共同通信=赤坂知美) 日記の主は、旧高島村出身で、戦後に邑楽町長を務めた相場定利さん=1992年に70歳で死去。 1945年1月から3年間、約130ページにわたりほぼ毎日つづられている。自宅離れの押し入れから息子の一夫さん(77)が今年2月に発見し、話を聞いた県立歴史博物館の元学芸員である原田恒弘さん(86)らが読み込んだ。 町史によると、1945年2月10日、2機の米軍爆撃機B29が田んぼの中に墜落した。日記では「われらは