2022年に自動車メーカーがEV(電気自動車)へ一気にシフトするという議論は、気候変動問題に動機付けられている。ただし、そうした崇高な使命がマーケティングメッセージに反映されるとは限らない。厄介な社会問題に率先して取り組むことは、近年のブランドには一般的になっている。だが、自動車メーカーに関して言えばそれはリスクでもある。EVの普及を促進する上で感じるプレッシャーは、SNSで得られる称賛よりも大きい。
■CASEとは?新会社設立の発表会で握手するソフトバンクの孫正義会長(左)とトヨタ自動車の豊田章男社長(右)=トヨタ自動車プレスリリースCASEは「Connected」(コネクテッド)、「Autonomous」(自動運転)、「Shared & Services」(カーシェアリングとサービス/シェアリングのみを指す場合もある)、「Electric」(電気自動車)の頭文字をとった造語。2016年のパリモーターショーにおいて、ダイムラーAG・CEOでメルセデス・ベンツの会長を務めるディエター・チェッチェ氏が発表した中長期戦略の中で用いたのが始まりだ。 変革の時代を迎えている自動車産業の動向を象徴するキーワードであり、ハード面における自動車の物理的変化とともに異業種を交えたモビリティサービスの重要性を示唆するものとなっている。 ダイムラーは、この4つのテーマの最適な組み合わせを実現することで、従来
出典:Jetson公式YouTube動画空飛ぶクルマの市場化に向けた動きが活発化している。スウェーデンのスタートアップJetsonは個人向けの予約販売に着手するなど、研究開発から次のステージに進みつつあるようだ。 この記事では、Jetsonの取り組みをはじめ、開発各社の動向に迫っていく。 ■Jetsonの取り組みJetsonは2017年創業のスタートアップで、小型軽量タイプの個人向けeVTOL(電動垂直離着陸機)の開発を進めている。 初号機となる「Jetson ONE」は、アルミニウムやカーボンファイバーを使用することで重量86キロ、サイズも2,480×1,500×1,030ミリメートルと非常にコンパクトなボディを実現している。折りたたんだ際は、幅900ミリメートルまで縮めることができる。 モーターは高出力電動ブラシレスアウトランナー8基を備え、1基が故障しても安全に飛行することができると
本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載 Monthly Pitch!新着スタートアップではMonthly Pitch編集部と協力し、毎月開催されるピッチ登壇社から特に注目のスタートアップを毎週ご紹介していきます。 サービス概要:アフリカでは金融サービスが未発達であるため、無担保ローンを借りるのが非常に難しい。特に労働環境が過酷であるにも関わらず報われていないのはタクシードライバーだ。HAKKI AFRICA は、アフリカの中古車に特化した BNPL サービス「HAKKI」を開発・提供。電子マネー(M-PESA)の利用履歴から、多重債務を減点、タクシー売上の週ベースの安定性を加点評価し、タクシードライバーの信用評価からローン審査を実施、車を購入できる機会を提供する。 Monthly Pitch編集部はココに注目:HAKKI AF
2022-01-252022-01-12 GM、次世代により良い未来を創出するプラットフォーム・イノベーターへの変化 ーCES2022レポート2 CES2022レポートの第二弾は、昨年に続きオープニングキーノートをつとめたGMだ。 筆者が視察を始めた2011年以降、オープニングキーノートが同じ企業になったのは初めてだ。さらにそれを担うのが自動車メーカーであることもCESの変化を感じる。 オープニングキーノートの前日夜に実施するプレショーキーノートでは、サムスンが登壇したが、2012年までは毎年Microsoftが行っていた。 これは、コンピューターテクノロジーの進化がコンシューマーデバイスの進化と連動していたためである。2012年、当時のCEOであったスティーブ・バルマーがCESにおける役割を終えた、と言っていたことが記憶に新しいが、そこから10年足らずでトレンドは一変した。 実際、自動車
ロボスタでは既にCES 2022に関する記事を掲載し始めているが、2022年1月6日、全米民生技術協会(CTA)はCES 2022が正式に開幕したことを発表した。 今年のCESは、米国ラスベガスでの来場型イベントと、デジタル型のハイブリット方式で開催されている。来場型イベントはコロナ禍にあって2年ぶりとなる。 人々の健康と安全の水準を向上させ、生活にイノベーションをもたらす様々なテクノロジーが披露される予定だ。 CES 2022では、800社のスタートアップ企業を含む2,300社以上が出展。自動車技術、人工知能(AI)、デジタルヘルス、スマートホーム技術などの最新技術に加え、NFT、フードテック、スペース(宇宙)テックなどの新しい分野のイノベーションが紹介される。CTAの運営での「CES 2022」は、1月7日(金)まで開催される。 CTAの社長兼CEOのGary Shapiro氏は、開会
世界最大のテクノロジー見本市「CES」が1月3日に開幕しました。2年ぶりに見本市会場での展示が復活し、今回は自動運転や宇宙関連の技術などが注目を集めています。本稿では、江崎グリコの玉井博久氏が注目ポイントを速報します。 ロボットの話に終始したヒュンダイのプレゼン メディアデー2日目はヒュンダイ自動車のプレスカンファレンスを紹介したいと思います。冒頭に会長のEuisun Chung氏が犬型ロボットともに登場し、そのままロボットの話になり、続いてボストンダイナミクス社の創業者が登壇してロボットの話を続け、その後もロボットが中心に語られ、一部未来の自動運転カーの内容はありましたが、約40分のセッションを通じてクルマの映像をほとんど見ることなく終わった、印象的な内容でした。というのも自動車会社の話という前提で参加したのに、ロボットが話の主役だったからです。 メディアデー初日に、主催するCTA(Co
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く