幕末の高杉晋作は、戦国時代の織田信長と逆のことを行い、成功させました。 織田信長は、当時、農民でもあった武士の農作業をやめさせ、専業武士にしました。「兵農分離政策」です。 これによって、本格的な訓練ができ、自在に操れる最強の軍ができたのです。 高杉晋作は逆に、農民や庶民、武士などが混成した部隊「奇兵隊」を創設しました。 もちろん、本業も兼ねた兵士の軍です。「兵農・庶・武結合政策」ともいえそうです。 信長とは正反対のことを晋作は行い、成功させたのです。 信長の専業武士は強かった 戦国時代、兵農分離による本格的な専業武士を備えていたのは、信長がだけです。専業武士の利点を活用して、信長は他の戦国大名を圧倒したのです。 敵国が農作業に忙しい時期でも、専業武士には農作業はありません。農作業中の敵を攻撃することができます。 戦が本職ですから、緊急の場合でも集結して軍を編成するのも容易です。敵からの奇襲