聴覚障害者(ろう者・難聴者)は能登半島地震とどう向き合ったか ~社会福祉法人 石川県聴覚障害者協会 藤平淳一業務執行理事にきく~ 聴覚障害者は、地震や津波などの災害の際、避難を呼びかける情報に接することが難しく、逃げ遅れ、命を失う危険にさらされます。また、危機を切り抜けて避難所に行っても、水や食料の配布や入浴時間のアナウンスが聞こえないことによる苦労が伝えられてきました。 今回の地震で明らかになったのは、これらに加えて避難先で会話に混じれず、一日中誰とも話すことができない「孤立」の問題です。こうした問題にどのように対処するのか? 支援にあたってきた石川県聴覚障害者協会の業務執行理事で、石川県聴覚障害者センター施設長をつとめる、ろう者の藤平淳一さんに聞きました。 地震発生当日に対策本部を立ち上げる Q 元日の夕方4時10分に発生しましたが、その時、藤平さんはどこにいましたか? 地震が起きたと