民主党の土肥隆一衆院政治倫理審査会長(兵庫3区、当選7回)は10日、竹島に関する領有権の主張を中止するよう日本政府に求める韓国国会議員との共同宣言に署名した問題の責任を取り、政倫審会長を辞任する意向を固めた。 10日午後にも記者会見して表明する。土肥氏の発言に対しては、政府・民主党内でも批判が強まっており、枝野官房長官は10日午前の記者会見で、「発言は大変遺憾だ。党の方で適切に対応すると思っている」と述べた。同党幹部は10日、土肥氏が務める党常任幹事会の議長ポストについても、「解任もあり得る」と語った。 公明党の山口代表は10日午前の中央幹事会で、「極めて不見識で理解しがたい。土肥氏は(党内の)菅(首相の)グループに属しており、政権が足元から崩れていることは明らかだ」と批判した。また、自民党の外交部会などは同日、土肥氏の見解をただす石破政調会長名の質問状を、土肥氏の事務所に届けた。