NASA(アメリカ航空宇宙局)は、今年2月に打ち上げられた探査車の実験器具を使い、火星の大気から酸素を作り出すことに成功したと発表しました。 火星は、大気の96%を二酸化炭素が占めています。今回の実験は、二酸化炭素に800度の高熱を加えて酸素と一酸化炭素に分解し、酸素を取り出すというものです。 3時間あまりの実験で作り出した酸素の量は約5.4グラムで、宇宙飛行士1人が10分間呼吸できる量だということです。 NASAは、将来の有人探査で宇宙船を火星から発射する際、約25トンの酸素が必要だと試算しました。 しかし、それだけの量を地球から運ぶのは難しく、火星で作り出すほうが「安価で実用的」だとしています。 人類の火星移住の目標に向け、今後も実験は繰り返し行われる予定です。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp