公園を歩きながらiPhoneを起動し、1つのアプリを立ち上げた。そこにはたくさんのピンが地図上に表示されている。 「ここのトイレなら広いので、介助者も3人は入れますね」 画面を見ると「オストメイト対応」など見慣れない項目が並んでいる。アプリの名前は「Check A Toilet for iPhone」(iTunes Store)。高齢者や障害者にも安心して使えるトイレの情報が、日本全国で3万件以上は登録されている。価格は無料だ。 その情報はきわめて詳細で使いやすい。介護師やヘルパー、また高齢の親を持つ子どもたちの間で、アプリはクチコミを広げている。いま社会の関心を集めているユニバーサルデザインプロジェクト。これをたった一人で始めたのが、金子さんだ。
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