忘年会に新年会、送別会に歓迎会、花見に花火と一年中通して酒を飲む機会が多い日本人。アルコールには弱いが、どうしても断れない酒席がある場合、なんとか悪酔いだけは避けたいと思うこともあるだろう。 「酒を飲む前に牛乳を飲んでおくと、牛乳が胃に膜を張ってくれるので、アルコールが吸収されにくく悪酔いしにくい」という説を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。いかにも牛乳で胃を“コーティング”するような印象を受けるが、実際のところはどうなのか? 都内で内科を営む医師によると「牛乳を飲むと確かに胃に膜は張りますが、水分を摂ると一瞬で流されます。“膜が張ることで酔いにくくなる”というのは俗説でしょう。しかし肝臓がアルコールを分解するには、たんぱく質や脂質、ビタミンなどを必要としますので、牛乳やチーズなどを摂取することによって肝臓の働きを助け、アルコールの分解を早めるといった効果はあると思います。牛