1970年代からミュージシャン/プロデューサーとして数多くの歴史的作品を残してきたほか、世界中を旅しながら現地の知られざる音楽を紹介してきた久保田麻琴。2009年は宮古島へと渡って現地の神歌と古謡を録音、Blue Asia名義の『Sketches Of Myahk』など数枚の作品にまとめた彼の最新作が『ぞめき壱 高円寺阿波おどり』。1957年に第1回が行われ、現在まで東京の夏の風物詩として多くの観客を集めてきた高円寺阿波おどりの連(打楽器隊などで構成されるグループ)の演奏を収めた異色作だ。高円寺および本場・徳島の阿波おどりの魅力について、たっぷりと語ってもらった。 高円寺の阿波おどりには昨年はじめて行かれたんですよね。 久保田麻琴:そう。だから、まだ新参者だよ。90年代に水前寺清子のMCチータっていうのをプロデュースしたことがあるんだけど、それは水前寺さんと徳島の阿波おどりのコラボレーショ