釣り場時評83 人新世の現実と内水面の釣り 『外来種は本当に悪者か?』を読み解く (1) 水口憲哉(東京海洋大学名誉教授・資源維持研究所主宰) ※『フライの雑誌』第110号(2016年12月5日発行)掲載 ・・・・・・ ピアスは〈俯瞰力〉の考え方で『新しい野生』を書き上げたのでは ないか。その結果自己主張せずに、自然に結論が浮かび上がってくる。 人新世の生態系、それが新しい野生であると納得させてしまう。 ● 論文のやり取りをしているうちに一ヶ月ほど前に届いたS君からのメールにはいろいろ考えさせられるものがあった。 「ブラックバスについては、こちらは伊豆沼における在来魚の漁獲動向と外来魚侵入後の変化を押えており、特定の釣り人のために撹乱されたことを大変遺憾に思っています。伊豆沼では原発の後処理と同じように、今でも果てしない駆除作業が続いておりますが、少しずつですが効果が見られ、姿を消していた

