会員登録(無料)していただくと、記事から任意の箇所を抜粋したり、メモをつけて保存できるようになります。 チッソ株式会社の水俣工場が排出したメチル水銀によって、痙攣や運動失調、視野狭窄などさまざまな症状が生じる水俣病。誰もが知る公害病ですが、その被害者は日本人だけなのでしょうか。1950年の国勢調査によると、水俣市に居住する外国人でもっとも多い国籍は「朝鮮」で309人、その次は復帰前の「沖縄」で20人、さらに「中華民国」が4人と続きます(もちろん水俣病の被害地域は水俣市に限りません)。外国人の水俣病への罹患状況についての調査研究は立ち遅れており、もっとも多い「朝鮮」の国籍をもつ人々についても同様です。 そこで私は、水俣病に罹患した朝鮮人について調査することにしました。実際に罹患した朝鮮人はいるのでしょうか。いるとすれば、どのような生い立ちで、どのように罹患し、どうやって生涯を過ごしたのでしょ

