日本を代表する和食「すし」。今や世界中で人気があるすしですが、皆さんその発祥地やどのように人々へ広まったのかはご存じでしょうか。 今回はみんな大好き「すし」の起源とその歴史を辿っていきます。 すしは日本ではなく東南アジアが発祥 すしの発祥には、大きくふたつの説があります。それは、東南アジアの山岳地が発祥だとする説と、同じく東南アジアの水田漁業が発祥とする説です。この項では、このふたつを詳しく説明していきます。 稲作文化をもつ「山岳地帯」が発祥? そもそもすしの発祥は日本ではありません。一説には東南アジアの稲作文化をもつ山岳地帯が発祥と言われています。日本ではないことも、海ではなく山というところも意外ですよね。 海から離れた山岳地帯では雨が多く、かつ塩も貴重なため、(淡水の)魚介類の乾燥や塩漬けが困難でした。そこで、魚介類を最低限の塩で漬けた後、米に漬け込み保存食とする方法が編み出されました