中央線がサブカルチャーエリアになった理由 東京に馴染みがある人なら、東京を走る鉄道の路線ごとになんとなくのイメージを持っているのではないでしょうか。高円寺駅があるJR中央線、特に新宿駅から吉祥寺駅の間に位置するエリアに対し、「サブカル(サブカルチャー)」のイメージを持っている人は少なくないと思います。では、そのイメージはどのようにして生まれたのでしょうか。 中央線の前身である甲武鉄道が開通したのは1889年。当初、中央線が結んでいた新宿と立川の間には、中野と荻窪の2つしか駅がありませんでした。高円寺を含む中央線沿線の街が発展するきっかけとなったのが、1923年に起こった関東大震災です。震災によって東京市中が焼失したため、比較的被害の少なかった東京西部に人口が移動しました。 第二次世界大戦後の中央線沿線は地価が安かったため、新進のクリエイターたちが住むようになりました。「君死にたまふことなか